日南でも赤ヘルフィーバー!雨の中パレードに1万2000人

[ 2017年2月6日 05:30 ]

日南市の商店街のアーケードをパレードする広島ナイン
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 広島は第1クール最終日の5日、1963年からキャンプ地とする日南市で昨季の25年ぶりリーグ優勝を記念したパレードを実施した。宿舎前の国道が一時通行止めとなり、応援歌「それ行けカープ」が響く中、首脳陣、選手らが傘を差し、宿舎から油津(あぶらつ)商店街を経由して天福球場に至る約800メートルの距離を歩いた。

 同市の人口は約5万4000人。あいにくの雨に見舞われながら、沿道には1万2000人のファンを集めた。悪天候の影響で予定の30分から15分へ短縮。車を使った一般的なパレードではなく、地域とのつながりを表すように徒歩で進む一行に祝福と歓声が向けられた。緒方監督は「雨の中のパレードにもかかわらず、予想以上のたくさんのファンが沿道に駆けつけてくれて選手も元気づけられたと思う」と感謝し、目標とするリーグ連覇へ新たな活力を得た。

 キャンプ最初の日曜日とあって4日夜には市内にある約30の宿泊施設がすべて満室。市の担当者は「昨年のリーグ優勝で日南も盛り上がった。可能なら開催してほしいという、お願いを球団に承諾してもらった。油津商店街がこれだけのにぎわいを見せたのは記憶にありません」と目を丸くした。25日には2次キャンプ地の沖縄市でもパレードを予定。年が変わっても赤ヘルフィーバーは続きそうだ。(柳澤 元紀)

 ▼カープ一本道 カープの日南キャンプ選手宿舎に近い油津商店街と天福球場を結ぶ約430メートルの道路。春と秋のキャンプ時には約20年前から、住民がこいのぼりを飾り付けて歓迎してきた。カープは16年に日南市へ1億円を寄付。このうち4000万円が一本道の整備費用に充てられ、歩道や車道の一部がチームカラーの赤色に舗装されたほか、道路上にはマスコットの「カープ坊や」、日南市の観光地のレリーフなどが施されている。

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2017年2月6日のニュース