秋吉「滑る」WBCだからできた新スライダー

[ 2017年2月1日 07:05 ]

ブルペンでスライダーを投げる秋吉
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 日の丸をイメージさせる真っ赤なトレーニングウエア。3月のWBCを戦う侍ジャパンに名を連ねるヤクルト・秋吉が投じたボールが、ベース手前でグイッと大きく曲がった。「いい曲がりだね!」とチームメートからも称賛の声が飛んだ。

 「日本のボールに比べてスライダーが曲がる。曲がりやすいので、うまく調節していきたい」

 オフの練習で使ってきたWBC球。日本の公式球より「滑りやすい」とされる。秋吉はそこを逆手に取った。従来の握りで投げれば「曲がりすぎる」。これが大きいスライダー。そしてカットボールに近い感覚で投げ、これまでのように鋭く曲がる球種を小さいスライダーとして新たに使う。

 握りは同じ。手首のひねりで投げ分ける。例えば、右打者の外角で空振りが欲しいときは大きいスライダー。左打者の胸元をえぐるには小さなスライダーを選択する。世界の強打者相手に、目先を変える変化球は大きな鍵。右横手投げの秋吉ならば、さらに有効だ。

 キャンプイン前日は、捕手を立たせて約30球の投球練習。試運転とあって、スライダーは3球のみにとどめた。ここまでの調整の中では、WBC会場のマウンドが東京ドームを含めて硬く高いものに統一されることも想定。プレートから踏み出していく左足の間隔を靴6・5足分から6足分に狭めた。

 世界一を目指すWBC後には、2年ぶりのリーグ優勝を狙うシーズンも控える。真中監督も期待の選手に秋吉の名を挙げ「(プロ入りから)3年間安定した成績を出している」と評価した。「優勝したとき(15年)のように後ろがしっかりすれば、先発も楽になる」。日本の、ヤクルトのブルペンを秋吉が支える。 (川手 達矢)

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