ソフトB正義「迷いはない」開幕ローテへの誓い

[ 2017年2月1日 08:30 ]

正義独占手記

宮崎空港に到着した田中
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 ドラフト会議で5球団が1位指名で競合したソフトバンクの田中正義投手(22=創価大)は、主力のA組でスタートする。注目度No・1の大物ルーキーは本紙に独占手記を寄せ、今キャンプで取り組みたい技術面、開幕ローテーション入りへの誓いなど、本音で熱くつづった。

 宮崎空港に到着し、ファンの方に凄く期待していただいていると実感しました。「気負わず、努めて通常通りにやる」というのがキャンプのテーマ。今日は午前中には散髪に行き、2カ月くらいは行かなくていいよう、短くしてきました。

 第1クールは2、3回くらい、ブルペンに入り、第2クールから打者相手に投げられればベストだと思います。倉野投手統括コーチには「(打撃投手の登板は)第2クールから」と言われていますし、そこに合わせられる状態ではあると思います。2月の後半には試合形式で投げたいです。

 自分は大学時代を評価していただき、入団した人間です。まずはそこでやってきたことを出し、駄目ならば考えればいい。大事なのはいいボールを投げ、打者を抑えることなので、迷いはないですね。

 そのためには自分の体が出す声をよく聞くようにしています。大学時代は肩を痛めたり、少し肉離れをしたり、そっちに意識が行き、痛くなく投げられればOKという考え方でした。今は、体も万全な時に何をしたいかなと考え、取り組みたいことがあります。

 下半身をうまく使うことです。感覚の話ですけど右の股関節と左の股関節を点と点で結び、そのライン上を例えば「右の内角」へ向ける。下半身の運びで狙った場所へ投げるイメージ。極端に言えば上半身は考えず、下半身の運びだけで狙ったところへ投げる。そのためにはもう少し数を投げないといけない。そういうふうに投げられる時もあったんですが、いいボールは行くけど真ん中や高めに行く。それを高低左右、操れるようになればいいですね。

 宮崎は初めてですが、おいしい店は多いと聞きます。魚や鍋には興味がありますけど、あまり出かけないかもしれません。宿舎の食事がビュッフェ形式でおいしいと聞いているからです。定食だとあと少し、野菜、タンパク質が欲しいと思った時、補うのに苦労しますが、ビュッフェ形式だとそれを気をつけられます。

 工藤監督にはドラフトの時には「開幕投手を狙うくらいの気持ちで」と言っていただいたんですが、現実的ではないとは思っています。ただ、開幕ローテーションには何とか入れるように頑張りたいです。(先発の)6人の枠を勝ち取るには相当、厳しいと思います。ただ、僕は周りを見渡すタイプではない。あの人には勝てないとか、思うことはないし、自分の最大限の投球ができるように準備したいと思います。 (福岡ソフトバンクホークス投手)

 ◆田中 正義(たなか・せいぎ)1994年(平6)7月19日、神奈川県生まれの22歳。上末吉小1年時に駒岡ジュニアーズで野球を始める。創価高では主に外野手で甲子園出場なし。創価大で投手に再転向し、3年春から4年春のリーグ戦まで56イニング連続無失点を記録した。2年時の全日本大学選手権で3勝を挙げ特別賞。3年時には大学日本代表に選ばれ、ユニバーシアードの金メダルに貢献。1メートル86、90キロ。右投げ右打ち。

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2017年1月31日のニュース