阪神ドラ2小野 岸ほうふつ しなやかフォーム「よく言われる」

[ 2017年1月31日 08:10 ]

ブルペンで投げ込む小野
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 阪神のドラフト2位・小野泰己投手(22=富士大)が30日、沖縄入り後初めてブルペン入りし、楽天・岸をほうふつさせるしなやかな投球フォームを披露した。

 「鳴尾浜で投げていた感じと変わらず投げられた。バランス良く投げられたと思う」

 捕手を立たせて投じた31球で計り知れない潜在能力を見せた。セットポジションから無駄のない動きでムチのように腕を振る。指先を離れた白球は糸を引くように捕手のミットに次々と収まる。細身の体を生かした躍動感あふれる投球フォームは“あの投手”と重なった。

 「岸さんに似ているとよく言われます」

 西武に在籍した昨季までの10年間で103勝(65敗)を挙げ、FAで楽天へ移籍したパ・リーグ屈指の右腕。東北学院大(宮城県)出身の岸と同じく東北の富士大(岩手県)で腕を磨いた共通点もある。投球フォームだけでなく、プロでの飛躍も、本家を目指していくつもりだ。

 岸は1年目の11勝を皮切りに4年連続2桁勝利で瞬く間に中心選手へ成長。12年には開幕投手を務め、14年にはノーヒットノーランも達成した。即戦力として期待される小野も“岸ロード”を歩んで猛虎のエースへと上り詰める青写真を描いている。

 ブルペンで受けた捕手陣も能力の高さを感じ取った。原口は「腕の使い方が独特。出所が見にくい」と評し、片山ブルペン捕手も「フォームより球が来てる」と脱力したフォームから繰り出される力強い直球に目を丸くした。「力感なく投げるのを自分は求めているので、持ち味は出ていると思う」。次代のエース候補として下地は十分だ。 (遠藤 礼)

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2017年1月31日のニュース