セ・リーグ各球団の春季キャンプ見どころ

[ 2017年1月29日 09:10 ]

 【広島】リーグ連覇と日本一を目指す今季は、先発陣に大黒柱の黒田がいない。ジョンソン、野村以外のローテをどう組むのか。大瀬良や福井、岡田、戸田らの奮起が欠かせない。攻撃陣でも堂林、野間ら新勢力の台頭が望まれる。現状の助っ人野手はエルドレッドだけ。緒方監督は戦力底上げの成否を連覇の鍵に挙げておりチーム内競争は激化必至だ。

 【巨人】オフに補強した新戦力がどこまでフィットするか。FA移籍組では山口俊が2軍スタートだが、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)、森福はマイペースで開幕を見据える。トレードで獲得した吉川光、石川、柿沢は持ち味をアピールすることが先決。守護神候補カミネロは未知数。高橋監督は広い敷地内を目まぐるしく移動することになりそう。

 【DeNA】昨オフ、チーム最多の11勝をマークした山口俊が巨人へFA移籍した。この穴をどう埋めるのか。現時点で先発ローテーションが確定しているのは石田、井納、今永のみ。ラミレス監督による残り3枠の見極めが、今シーズンの鍵を握ることになるだろう。また、3月のWBCで侍ジャパンの主軸を担う筒香の仕上がり具合にも注目が集まる。

 【阪神】「挑む」のスローガンのもと12年ぶりのリーグ優勝を狙う。注目は昨季1軍で飛躍した5年目・北條と鳥谷による遊撃争い。「超変革」の申し子として世代交代を成し遂げるのか、ベテランの意地か。またレギュラー不在の内野陣にドラフト1位・大山(白鴎大)ら新戦力が割って入れるか。

 【ヤクルト】2年ぶりのリーグ優勝へ投手陣が崩れた昨季の反省から投手だけで8選手を補強。その中でも注目はドラフト1位で入団した150キロ左腕・寺島(履正社)だ。キャンプも1軍スタートと期待の大きさがうかがえる。相乗効果による現有戦力の活性化も期待。真中監督が「鍛錬」と位置づける2月の沖縄で底上げを図る。

 【中日】昨季19年ぶりの最下位からの浮上を狙い、名参謀として長年チームを支えてきた森新監督が巻き返しを期す。野手では新助っ人のゲレーロ(ドジャース3A)、投手ではドラフト1位・柳(明大)らの新戦力が注目だ。指揮官は吉見と大島をキーマンに指名する。若手、ベテラン関係なく競争することで、10%の底上げを図る。

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2017年1月29日のニュース