侍J小久保監督 打線キーマンは青木「1番、2番というところで」

[ 2017年1月25日 05:30 ]

09年大会ではベストナインに輝く活躍だった青木
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 侍ジャパン・小久保監督の打順構想の中心に青木がいる。指揮官は「1番、2番というところで起用しようと思っている」と明言。その上でメジャー戦士唯一の参加となる青木への期待値を口にした。

 「彼自身の口から“どんな状況になろうとも、必要であれば喜んで参加します”というのを、早い段階で伝えてくれていた選手。その心意気と、メジャーリーグで戦っている強さ、経験を野手に伝えてもらうことを含めて期待しています」

 得点力を上げるための鍵を握るのが1、2番の出塁だ。1番タイプは山田、坂本勇ら多くいるが、2番でチャンス拡大、つなぎ、犠打など幅広い役割ができる選手は限られてくる。その点、青木はロイヤルズ時代の14年にワールドシリーズに進出した際に2番を務めた。09年のWBCでは打率・324でチーム最多の7打点を挙げ、大会ベストナインにも選出された。初対戦の投手に対しても、打席の立ち位置を変えて変幻自在に対応できる強みも光る。

 1、3番は山田と坂本が担う形が有力。1〜3番でチャンスメークし、4〜6番で走者を還す形が理想となる。指揮官は4番について「筒香か中田」と明言を避けつつ、「中田には走者を置いてからの走者を還す勝負強さ、筒香は逆方向に強い打球が打てるというところが一番の武器」とそれぞれの特長を語った。15年11月のプレミア12でも筒香の後に中田が入って得点を稼いだ。ソフトバンクで不動の4番を張る内川を5番に挟み、筒香、内川、中田で打点を稼ぐ形が予想される。

 青木が中堅に入った場合、右翼手は激戦で、相手投手の右、左に応じて、秋山と鈴木、平田を自在に使い分ける。小久保監督は「長打を期待するというよりは、しっかり一つの塁を進めていく、走塁を含めたところの野球になる」と得点のプランをイメージした。

 ≪全12球団から選出はWBC初 青木、内川3度目は最多タイ≫侍ジャパンの先行発表メンバーでは選手不在だった阪神から藤浪、ロッテから石川、中日から岡田と平田、オリックスから平野が追加招集。これでWBC代表としては初めてセ、パ全12球団の選手が勢ぞろいした。また、青木(06、09年)と内川(09、13年)はともに3大会目の出場。過去には杉内(巨)が3大会に出場しており最多タイ。

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2017年1月25日のニュース