阪神・鳥谷「駄目だったら辞める」レギュラー奪回へ悲壮覚悟

[ 2017年1月25日 06:10 ]

自主トレを終え、記者の質問に答える鳥谷
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 阪神・鳥谷敬内野手(35)が24日、甲子園球場の室内練習場で自主トレを公開し、レギュラー奪回に挑む悲壮な思いを激白した。

 「野球人生の勝負の年。ここで駄目だったら辞めるしかない」。昨季は連続フルイニング出場が歴代4位の667試合で途切れ、夏以降は遊撃の定位置を若手の北條に奪われた。今年6月で36歳。年男として迎えるプロ14年目へ向けて強い覚悟を言葉にした。

 2017年になって初めて公の場に姿を現した鳥谷は精悍(せいかん)な顔つきに戻っていた。「いつでもキャンプインしていい状態になっている」。すでに準備を終えたことを強調した上で今季にかける悲壮な思いを打ち明けた。

 「いつかそういう(若手と勝負する)日が来るのが分かっていたし、ずっとできるわけではないので、ここでしっかり踏ん張れるかどうかというのが野球人生のポイントになると思っている」

 置かれた立場は十分に理解していた。昨季は極度の不振。7月24日の広島戦(マツダ)では先発を外れ、12年3月30日のDeNA戦(京セラドーム)から続けていた連続フルイニング出場が歴代4位の667試合で止まった。全143試合に出場しながら打率・236は自己最低。プロ14年目の今季へ臨む決意は言葉の端々から伝わった。

 「本当に今年は自分としては野球人生の勝負の年になると思います。ここで駄目だったら辞めるしかないですし、できればまだ何年もできますし。誰もが当たる最初の壁と自分は思っています」

 昨年11月下旬には金本監督と話し合い、二塁や三塁へ移るのではなく、慣れ親しんだ遊撃一本での勝負を直訴。思いは認められた一方で「(力が)同じだったら優先されるのは若い方」と基本方針を示された。

 「レギュラーとして出られるポジションを自分で見つけて、そこで勝負していきたい」

 こだわるのは、遊撃の定位置なのか。それともポジションに関係なく試合に出ることなのか。「それは自分の口からは言わないです」。真っすぐな視線で口元を結んだ。

 迫る今春キャンプでは北條ら若手との競争が本格的に始まる。通算2000安打達成まで残り128本。野球人生を彩るはずの偉業達成にはレギュラー奪回が大前提だ。

 「本当に試合に出ないと話にならないので。今は開幕するまで、それだけを考えてやっている。ここまでしっかり戦える体を作ってきた。1日からアピールしていかないと…と思っている」

 調整ではない。猛アピールを期す2・1は、いつ以来だろう。昨季終了後から体を動かし続け、年明け後も米ハワイや沖縄で自主トレに努めてきた。甲子園室内でも軽快な動きで順調な調整ぶりを披露。底力を問われる一年が始まった。 (山本 浩之)

 ≪鳥谷の近年の自主トレ公開時の“誓い”≫

 ☆16年1月25日「(金本監督に)“行動でも、言動でも、成績でも引っ張っていけ”と言われた。できるなら全部変わりたいと思う。胴上げしたい」(甲子園室内で自主トレを公開)

 ☆15年1月22日「まだ一度も日本一になったことがないので、そこを目指していきたい。試合に出続けるということは、常にこだわってやっている」(球団事務所で5年契約を結んだ後、甲子園室内で自主トレ公開)

 ☆14年1月14日「(13年4失策から半減の)2失策を目指す。投手に、チームに尊敬されるプレーをする」(沖縄県名護市内でロッテ・井口らとの自主トレを公開)

 ☆13年1月13日「上の人(金本、藤川ら)が抜けたので(チームの)中心としてやっていきたい。チームが勝つことが一番。必ず優勝する気持ちでやります」(同)

 ☆12年1月9日「チームが苦しいときに、どれだけ状況を打破できるか。勝利打点とかじゃなく1点追う展開での1点であったり、1点を防げる守りをしたい」(同)

 ☆11年1月11日「3割打って引退、というのだったら楽しい野球人生だったで終われるけど、まだまだこれからですから。数字とも闘っていかないといけない」(同)

 ☆10年1月7日「(見込まれる3番起用に)チームのためにも自分のためにも、1年間同じ打順で打ちたい」(同)

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