2軍希望だったけど…球児 1軍スタート決定 金本監督「若手の模範に」

[ 2017年1月24日 09:00 ]

明るい表情で調整する球児
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 阪神の藤川球児投手(36)が23日、今年初めて鳴尾浜球場を訪れて自主トレ。年明けからの故郷・高知県でのトレーニングはスロー調整してきたことを明かした。

 「1年間、戦う、1年間、いいパフォーマンスを出す。(今は)そのための準備。まだ、ゆっくり。そういう意味でも(自主トレは)暖かくないところでやっていた」

 4年ぶりに日本球界復帰となった昨季は例年よりも1月からピッチを上げていた。2013年のトミー・ジョン手術からの完治をアピールする必要があった。先発転向するのも理由の一つだった。しかし、シーズンでは5試合に先発して1勝2敗、防御率6・21と結果が伴わず、チーム事情からも5月中旬には中継ぎに逆戻りしていた。

 「いろいろやることはある。(開幕まで)2カ月かけてじっくりやる」

 昨年の反省もあり、今年は急がない。オーバーペースにならないために自主トレ地にもあえて温暖な地を選ばなかった。その流れから春季キャンプも2軍の高知・安芸を希望していたが、この日の発表では1軍の沖縄。首脳陣の意向がそこにはあった。

 投手キャプテンを務めていた福原が昨季限りで現役を引退した。今季は投手キャプテンを置かない方針だが、金本監督はまとめ役としての役割を期待して沖縄に帯同させると説明した。

 「(若手を)締めるというわけではないけど、ちゃんと練習する姿とかで模範になってほしい、という意味で(沖縄に)来ていただきます(笑)。本人は安芸の方がよかったんと違うかな」

 実績も、その存在感も大き過ぎるがゆえの措置。この日もキャッチボールの距離は70メートルに伸び、スロー調整というものの確実にコンディションを上げている。いいキャンプを送るために、若手の成長を促すために、藤川は欠かせない。 (山本 浩之)

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