一塁転向案を拒否 阪神・原口激白 捕手にこだわり続けるワケ

[ 2017年1月23日 05:32 ]

阪神の原口
Photo By スポニチ

 ぼくはキャッチャーです!!阪神・原口文仁捕手(24)が23日、三重県伊賀市で12日から俊介外野手(29)と行ってきた合同自主トレを打ち上げる。首脳陣の一塁転向案に首をタテに振らず、捕手として挑む春季キャンプ。なぜ捕手にこだわるのか、不安視される右肩は捕手として問題ないのか?「キャッチャーって最高のポジションだと思うんです」…。その答えを熱く語った。

 昨年、規定打席に未到達ながら打率・299、11本塁打を放った打撃は金本監督もクリーンアップの一角に期待する。古傷の右肩不安と、その打力を生かすための一塁手転向プランが一時持ち上がったが、原口は捕手として勝負することしか考えていない。捕手にこだわる部分は何なのか?ゴメスが退団して空席となった一塁でも大きなチャンスがあるように見えるが、なぜNOなのか?

 「やりがいです。守りでは捕手として、チームを勝利に導いていきたい。その上で打ちたい。打順は何番でもいいのですが、ポジションはこだわりたい。攻守で貢献したいので、(そういう意味でも)最高のポジションだと思いますし、やったらやっただけ返ってくる。最高です」

 野球選手としてめざすスタイルが「強打の捕手」。2年目となる伊賀市での自主トレは肩の強化から始まり、スローイング、捕球練習と捕手メニューが中心だ。昨季後半に痛めた古傷の右肩は「もう痛みはない」とリハビリは終了し、強化の段階。激戦が予想される岡崎や梅野、坂本らと競い合えるレベルまで上げてきた。

 「首脳陣の方に、みずから“キャッチャーがやりたい”と言って元に戻していただいたので。金本監督から“2月のキャンプまでは捕手としてやらせる”と言ってもらいましたが、当然、そんなに猶予はないでしょうし、ボクは2月1日の時点でしっかりと投げて大丈夫だというものを見せないといけない」

 帝京で甲子園出場も、プロ入りも捕手だった。試合ではマスクをかぶって相手打者と勝負して…というリズムが体に染みついている。打力が一番の武器であることは確かだが、捕手としても評価されたい。捕手力で勝って、ポジションを奪い取りたい。

 23日に打ち上げて、甲子園や鳴尾浜で最終調整する。28日の沖縄入りには、ボソッと「やっぱり一応、ファーストミットも持っていきますが…」と、首脳陣からの指令には準備も対応もする。それでも、思いはただ一つ。「キャッチャーやりたいんですよ。ボクは100パー(%)キャッチャー。肩がぶっ壊れるまでとことんやります」と力を込めた。(畑野 理之)

 ≪捕手時が打率最高≫原口は昨季出場107試合のうち、先発出場した79試合でシーズン打率・299を上回る・305をマークしている。このうち68試合を占めた捕手出場では打率・315と、一塁での・233、DHの・250と比べて最も好調だ。

続きを表示

2017年1月23日のニュース