オリックス平野がWBC28人目の侍 小久保監督側の打診を快諾

[ 2017年1月23日 05:50 ]

オリックスの平野
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 オリックス・平野佳寿投手(32)が、3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンに選出されることが決まった。18日には、最後の1枠の有力候補だったマーリンズ・田沢の招集を断念。通算127セーブ、131ホールドと実績豊富な平野が、試合終盤の大事な局面を任されることとなる。24日に、既に発表されている19人を含めた28人の出場メンバーが正式に発表される予定だ。

 日の丸戦士のラストピースが確定した。28人目のラストサムライは、平野だった。球界関係者によると、数日前に、小久保監督サイドから平野側に直接打診があり、平野も快諾したという。オリックス勢では唯一の選出となり、これでセ・パ12球団から集結した形だ。

 昨年12月に19人が発表された代表で、投手は7人だった。守護神候補を巡っては、メジャー302試合登板の田沢が有力候補だったが、今季がレッドソックスからFA移籍初年度。周囲へのアピール、環境への対応などの必要性から招集を見送った経緯もあった。

 守護神候補の一人と言っていい。平野は昨季リーグ2位の31セーブをマーク。一昨年の不振を引きずった開幕当初こそ抑えの座をコーディエに明け渡したが、シーズン途中で定位置を奪回した。特に7月以降は圧巻の内容で、7月、8月は無失点、3勝0敗18セーブ、防御率1・11。短期決戦で必要とされる抜群の安定感をシーズン後半戦で示したことが、小久保監督からの高い評価と信頼につながった模様だ。

 平野の起用方法については今後の状態を見て決定する。出場が決まっている秋吉、選出が決定的な松井裕らとともに「日替わり守護神」となる可能性もある。右のパワーピッチャーである平野はセットアッパーとしても経験豊富。チーム状況、あるいは相手チームの打線の並びなども鑑み、試合終盤での登板機会をうかがう。

 平野は元日から、恒例となっている京都府内のNTT西日本の練習場で始動。5日の自主トレ公開の際には、「(侍ジャパンについて)何の話もないので考えてはいないです。立候補はしないですよ、もっと良いピッチャーがいるでしょうし。(オファーが来たら?)それは光栄なことなので」と話していた。その時はキャッチボールなどでもWBC球は使わず、シーズンに備えていた。

 今後は、3月7日の1次ラウンド開幕を見据え、より早い段階での実戦登板に臨み調整する見込み。日の丸を背負った平野の勇姿に、期待が高まる。

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2017年1月23日のニュース