阪神・板山 遊撃起用も!ユーティリティー武器に1軍定着狙う

[ 2017年1月21日 05:30 ]

ノックを受ける板山
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 まずは「ジョーカー」としてチャンスをつかめ。阪神・板山祐太郎外野手(22)が20日、鳴尾浜球場を視察した金本監督から成長ぶりを認められ、今春のキャンプでは遊撃手の練習をさせる可能性を示唆された。

 「板山が1番伸び幅があったんじゃないかな。3人(板山、北條、高山)の中では。当たりもスイングも強くなっているわ。彼は器用だし、どこでも守れる。高代ヘッドや久慈コーチなんかも『ショートをやらせてくれ』と言ってきたし」

 指揮官の見守る中、室内練習場でのフリー打撃で快音を連発。ウエートトレーニングでは課せられたノルマを昨秋に早々とクリアし、スクワットでは設定値より15キロ重い175キロで10回挙げる。見るからにパワーアップした姿を披露したが、このプロ2年生の売りはパンチ力だけではない。本職の外野に加え、プロ入り後は二、三塁の守備にも挑戦。さらに内野の花形とも言える遊撃手起用プランまで浮上した。

 「守れるポジションが増えれば増えるほどチャンスが多くなる。打たないと(試合に)出られないと思っているので、まずはバッティング。その中で守備力を磨いていかないとレギュラーにはなれないと思うので、やれと言われたことをやれる準備はしていこうと思います」

 小学生時代は遊撃手だったものの、その後は高校時代に数回守った程度。鳥谷、北條という競争相手もおり、簡単ではないことは承知の上で22歳は前向きにとらえた。春季キャンプでは紅白戦などでテスト起用される可能性もありそうだ。

 同期の高山は、今季は左翼1本でレギュラー確保に挑む見込み。板山もいずれは定位置を奪う意気込みだが、まずは指揮官も認めるユーティリティーぶりを武器に1軍定着を狙う。(山添 晴治)

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2017年1月21日のニュース