大谷 やっと初ブルペン ここからWBCへ「ペース速くなる」

[ 2017年1月21日 05:33 ]

WBCでの意気込みを一文字で表した色紙を手に笑顔を見せる秋山(左)と大谷
Photo By スポニチ

 「世界一奪還」しかない。日本ハム・大谷が都内のホテルでのJSPORTS開局20周年プレス発表会に出席。3月のWBCへの意気込みを漢字一文字で問われ、「奪」と力強くしたためた。

 「とにかく勝ちたい。優勝したいので。前回の負けをテレビで見て、4年後に自分が入って勝ちたいと思っていた。そのチャンスが巡ってきたのでとにかく勝ちたい」

 6日に自主トレ公開した際には、今年の目標を漢字で「無」とした。「無心で頑張りたい。無駄な欲はいらない」と語ったが、WBCに限れば話は違う。「注目度は高い。野球を見たことない人も見てくれるかもしれない。優勝することでファンも増えてくれる」と強い使命感を帯びている。

 発表会に先立ったこの日の自主トレでは、鎌ケ谷の室内練習場で今年初のブルペン投球を行った。捕手を立たせたまま直球だけの22球。シーズン中とは違うノーワインドアップのフォームから丁寧にWBC球を投げ込んだ。プロ1年目だった13年1月24日に次ぎ、日付の上では2番目に遅いブルペン投球となった。

 「(手応えは)ないですね。まだこんなものかなと。初ブルペンに求めてないですし」と慎重に見えるが、大谷自身にスロー調整という意識はない。「基本的には変わらないが、ただ(ここから)ちょっとペースは速くなるかなと思っている」。3月の大一番を意識し、自分の中でしっかりと青写真を描いている。

 3月7日の初戦キューバ戦先発が有力視される。相手の重量打線について、大谷は「当たれば凄いボールを飛ばすバッターが多い。そこは間違えられない」と早くも警戒心を口にする。世界一の看板を奪い返す覚悟は揺るぎない。(後藤 茂樹)

続きを表示

この記事のフォト

2017年1月21日のニュース