指導者講習会始まる 昨夏∨作新学院監督が講演、西武入り今井の秘話も

[ 2017年1月20日 15:33 ]

 日本野球機構(NPB)、全日本野球協会(BFJ)主催の2016年度野球指導者講習会が20日、都内で始まった。

 開会式に続いて行われた講義では昨夏甲子園を制した作新学院(栃木)の小針崇宏監督が「指導者の役割」をテーマに講演を行った。23歳の若さで名門の指揮を託され、10年目となった昨年、33歳で全国制覇。10年間の取り組みなどを語った。

 その中で、昨年優勝投手となった今井(現西武)の秘話を明かした。春の練習試合では、テーマを持たせるために「“140キロ禁止令”“三振禁止令”を出して、制球重視や1球でゴロを打たせる投球をさせた。それが夏を踏ん張れた要因になったかもしれない」。

 また、今井の宝刀・カットボールが生まれたのは甲子園の1回戦・尽誠学園戦の試合中だったという知られざる事実も明かした。捕手が妙なキャッチングをした後にタイムを取ったため「後であの時どうしたんだと聞いてみたら“スライダーのサインを出したのに、曲がりが鋭かったので今のは何だと聞きに行った”と言う。その時、今井もわからないと言ったそうです。結局それをカットボールと言って本人は調子に乗って投げていましたが(笑い)そういう不思議なことが起きていた」と振り返った。

 27日にはセンバツ出場校を決める選考委員会が開かれる。昨秋関東大会を制しており、出場は確実だ。夏春連覇がかかるが「まだまだ実力は備わっていない。地道に努力してもっとレベルアップしていかないと」と力を込めた。

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2017年1月20日のニュース