楽天ドラ1藤平はマー君級 小山コーチ「球の勢いを感じる投手」

[ 2017年1月20日 05:30 ]

関節の柔らかさを披露する藤平
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 楽天のドラフト1位右腕・藤平(横浜高)が「マー君級」の評価を得た。Koboパーク宮城の室内練習場で行われた新人合同自主トレで2度目のブルペン入り。捕手を立たせ、シンカーなど変化球を交ぜ20球を投げ込んだ。「満足は全然いっていない」と納得していない様子だったが、周囲の評価は違った。

 視察した小山2軍投手コーチは「スピンが掛かったきれいな球。球の勢いを感じる投手。田中もそうだったが、パッと見てボールの質に可能性を感じる」と、ヤンキース・田中を例に出して絶賛。小山コーチは田中が新人だった07年からメジャーに移籍する前年の13年までともにプレーし、間近で見てきた存在だけに真実味がこもった。

 最速152キロの速さだけでなく、右手関節の柔らかさが回転量の多い球を演出する。藤平は小学校時代6年間、マット運動や鉄棒などの体操も並行して行っており、体に柔軟性があるのが特長。右親指は前腕の内側に付くほどで、スナップを利かせた投球が「質」の高い球を生み出している。

 もちろん、まだウオームアップ段階だ。踏み出す左足が三塁側にいくインステップを矯正中。15日の初ブルペンの映像を約50回見直して、この日に臨んだが「6、7割の投球だが、まだ直せる部分がある」と道半ばだ。目指すのは本格派。「則本さんやエース級の投手のように、自分の満足できる球で勝負したい」。“本物の藤平”はまだまだ高みにある。 (黒野 有仁)

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2017年1月20日のニュース