千隼 スポーツ新聞1面狙え!ロッテ新人9選手にマスコミ対応講座

[ 2017年1月20日 05:30 ]

2日連続でブルペン入りしたロッテ・佐々木
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 スポーツ新聞の1面を狙え!ロッテは19日、ドラフト1位右腕・佐々木千隼投手(22=桜美林大)ら育成契約を含めた新人9選手を対象に「マスコミ対応講座」を行った。昨年から始めた新入団選手教育プログラムの一環で、「SNS対策」「メンタルについて」「栄養学」など18コマある講座の一つで、球団広報が講師役を務めた。

 球団では、スポーツ新聞の1面に掲載された場合やテレビで10秒間映された場合などを具体的なシチュエーション別で独自に試算。「例えば試合で活躍してスポーツ新聞の1面に載ると球団とロッテ本社に1回で約500万円の経済効果がある」と具体的に説明した。千葉に本拠を置く球団は地域密着の経営を続けるが、親会社であるロッテ本社への広告効果も当然重視する。50分の講座では、ルーキーにプロ野球選手としての自覚と責任を促した。

 昨年1年間で、ロッテが1面を飾ったのは「涌井・もえ結婚」(11月2日付)など5回で、レギュラーシーズン中に限れば2回だけだった。ただ、新人9選手の中で佐々木だけは、「外れ1位」で5球団が競合したドラフト会議の翌日(10月21日付)に既に1面デビューを経験している。「大学がたくさん(新聞を)持ってきてくださいました」という右腕に、広報は「大学が喜んでくれたようにこれからは球団や本社が喜ぶんだよ」と説明。佐々木は「これまで意識していなかった」と真剣に聞き入っていた。

 講座前に行われた合同自主トレでは初めて2日連続でブルペン入り。チェンジアップなど変化球を交えて約40球を投げ込んだ。初の連投にも佐々木は「そんなに球数を投げているわけではないので。もっと速い球が投げられるように仕上げたい」と意欲的だ。

 佐々木はソフトバンクに1位指名された田中(創価大)に投げ勝った昨年10月31日の関東地区大学選手権(横浜)の翌日も1面を飾っており、今度はプロ初勝利、初完投、初完封での1面ゲットを狙う。12球団の新人の中でも注目度はトップクラスだけに、球団の試算も跳ね上がりそうだ。 (君島 圭介)

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2017年1月20日のニュース