藤浪 WBCモード“高速仕上げ” 「6、7割」も今年2度目ブルペン

[ 2017年1月20日 05:30 ]

ブルペンで投球練習を行う藤浪
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 低く力強いボールが、坂本の構えたミットに突き刺さった。阪神・藤浪晋太郎投手(22)が19日、今年2度目のブルペン入り。ストレート23球を投げたところで早くも捕手を座らせ、多彩な変化球を交えて30球、合計53球を投げ込んだ。

 「そんなに真剣にやったつもりじゃなく、遊びじゃないですけど、うまくいかなくてもいいつもりで(初めて)座ってもらった。今日はバランスが良かったんで、変化球もそんなに大きくそれることもなかった」

 3月のWBC出場が決定的な状況ということもあり、例年以上の「高速仕上げ」。坂本を座らせてからは、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップと多彩な変化球を試投し、この時期では異例の実戦的な投球練習となった。球威、キレ味ともに上々の内容に相手役を務めた坂本も舌を巻いた。

 「仕上がりが早いなと思ったし、ボールの質も良かったです。自分でコントロールして思った通りに投げられていた。いろいろ工夫しているなと感じましたし、1球良くなくても、次にしっかり修正していた。本当にいいなと思いました」

 この日も使用したWBC球は、最初は少し抜けるボールもあったが、すぐに修正。変化球もしっかり制球され、昨年から握り方を微調整してきたカットボールや、シーズン中はあまり投げないチェンジアップも効果的に決まっていた。

 「今日は6、7割ぐらいの力加減ですかね。変化球に関しては、腕を振ったつもりです」

 鳴尾浜を視察した金本監督もネット越しに熱視線。あいさつ後にはその手で筋肉のつき方を“ボディーチェック”される場面もあった。7勝11敗に終わった昨季の悔しさを胸に秘め、ここまでは順調に、確実に巻き返しへの歩みを進めている。 (山添 晴治)

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