がにまた打法バグウェル氏 米殿堂入り 野茂氏との個性派対決で圧倒

[ 2017年1月20日 05:30 ]

米国野球殿堂入り選手発表

現役時代のバグウェル氏(AP)
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 バグウェル氏は、がにまたの打撃フォームが代名詞だった。両足を大きく広げた重心の低い構えから長打を連発。メジャーデビューした91年からアストロズ一筋で15年間プレーし、通算449本塁打をマークした。

 「何と言っていいか分からない。これほど素晴らしいことはない」。91年に新人王。ストライキでシーズンが途中で打ち切られた94年には110試合で39本塁打を放った。「打球にバックスピンをかけられるようになった」と長打力を磨き、ナ・リーグMVPに輝いた。トルネード投法の野茂英雄氏との個性派フォーム対決でもファンを沸かせ、46度の対戦で打率・361、5本塁打、9打点と圧倒した。

 投票の対象は7年目。徐々に票を伸ばし、今年選出された3人では最高の得票率86・2%を獲得した。同じ名字の頭文字が「B」の強打者クレイグ・ビジオ氏(15年殿堂入り)、デレク・ベル氏らとともに「キラービーズ(殺人蜂)」と恐れられた90年代のアストロズ打線を形成。「自分は才能にあふれていたわけではないが、周囲にいい選手が多くて恵まれていた」と謙虚に話した。

 ◆ジェフ・バグウェル 1968年5月27日、米マサチューセッツ州生まれの48歳。89年ドラフト4巡目でレッドソックス入りし、90年8月にアストロズ移籍。強打の一塁手として活躍し、94年には打率・368、39本塁打、116打点でナ・リーグMVPに選ばれた。通算2150試合出場で打率・297、449本塁打、1529打点。右投げ右打ち。

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