巨人新外国人にメルセデス 過去にはフォードやダットサンも…

[ 2017年1月18日 11:00 ]

アップする育成入団のメルセデス。手前は吉川尚
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 フォードにクーパー。セドリックにダットサン。前の2つが外国車で、後ろは日産が手がけた高級セダンとピックアップトラック……ではない。すべてが外車、もとい、プロ野球でプレーした外国人選手の登録名だ。

 フォードは08年、主に取材していた阪神にいたから、岡田監督を歯がみさせる冴えないプレーの数々を見た。打率・225、3本塁打の成績で退団。クーパーは96年西武で打率・243、7本塁打だった。ダットサンは82年南海(現ソフトバンク)でプレー。開幕してすぐ左手小指を骨折し、47試合出場にとどまった。この中で最も“走った”のはセドリック。横浜で投げた04、05年にいずれも7勝を記録した。

 巨人と育成契約を結んで新加入した「珍名」選手が、過去のこんな顔ぶれを調べる食指を動かした。ドミニカ共和国出身の左投げ投手、メルセデス。17日にはジャイアンツ球場で、一緒に入団した野手のマルティネスとともに初練習を行った。ドイツの超高級車ブランドをおのずと連想させるその名前。レイズで傘下マイナーから抜け出せなかった22歳にベンツは縁遠く、日本でステータス車を手にできるほどの活躍を思い描きながら「与えられた場所でベストを尽くしたい。まずは日本の文化である、時間をしっかり守る生活をしたい」と前を向いた。

 「珍名」を探るフィルターを自動車だけではない企業名まで広げると、いろいろ出てきた。95年の日本ハムにはマッキントッシュ。その性能はいまひとつで、56試合で3本塁打にとどまった。暗黒時代真っ盛りの97年阪神にはハイアットとマクドナルド。前者は11本塁打の一方で打率・204と穴が大きく、後者はテストでシーズン途中入団も9試合登板にとどまった。ハイアットが出れば、ホテルチェーンつながりでヒルトン。これも阪神に80年に在籍したが、78、79年のヤクルト時代の輝きはなかった。

 ミンチー、メンチにアイケルバーガー。アニマル、マントにC・D、ラジオ。新助っ人の取材では、名前が原稿の糸口になれば、これほど取っつきやすいものはない。そして担当記者はエピソードを仕込みながら、「名前負け」しないグラウンドでの活躍を記事にする日を待っている。(記者コラム・和田 裕司)

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