【球団トップに聞く】DeNA・岡村社長の喜び「本当に大切なものをお預かりしている」

[ 2017年1月18日 10:30 ]

球団トップに聞く!DeNA・岡村信悟球団社長(上)

笑顔でガッツポーズするDeNA岡村球団社長
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 DeNAの岡村信悟球団社長(47)は昨年10月に就任したばかり。2代目社長として初めて迎えるシーズンを前に、「横浜スポーツタウン構想」と名付けた街づくり計画を明かした。元官僚という球界では異例の経歴を持ち、野球事業の枠にとらわれない球団経営に挑む。

 電車に乗れば視線を感じる。空港では声を掛けられた。新社長にとっては驚きだった。「球団社長というのは球団の実際の経済的規模に比べ、社会的注目度が極端に大きいと実感した。いかにベイスターズに世の中の人が期待し、注目しているか。本当に大切なものをお預かりしている。それはプレッシャーになるというより、うれしいし、わくわくする」

 郵政省と総務省に21年間勤め、昨年4月、ディー・エヌ・エー(DeNA)に入社。始まりは創業者の南場智子氏(現会長、球団オーナー)との出会いだ。「私は第1次安倍政権の官邸スタッフだったのですが、政権崩壊で総務省に帰った。直後の2008年に南場さんと知り合った」。DeNAは中高生を中心にユーザーを飛躍的に伸ばしたSNSサービス「モバゲータウン」の運営者。岡村氏は総務省でIT政策に携わっていた。モバイル端末を利用したコンテンツ市場が拡大の一途をたどる中、ビジネスパーソンと振興政策の担い手として接点ができた。

 以降7年間、手腕にほれ込んだ南場氏から熱心に誘いを受け続けた。「利害関係のある部署にいるときはそういう話は一切なかったですが、僕が(ITと)無関係の官房企画課にいたり、日本ケーブルテレビ連盟に出向しているときにひたすら声を…。何度バチッと断っても」。いつしか、こう思うようになった。「官僚、役人になろうと思った時には、公共的なことをやれるという意味で選んだけど、公共的なものを担っているのは“官”だけではない」。

 DeNA本社のスポーツ事業部長と、同社が昨年1月に株式公開買い付けで傘下に収めた横浜スタジアムの社長をまず担い、10月からは球団社長を合わせた3つの肩書を持つ。「球団、球場を一体経営し、期待を持ってもらえる強いチームと、支える事業基盤の両輪をしっかり回すのが足元の課題。そして、それにとどまらず、プロ野球という偉大なコンテンツが横浜の街全体を活性化していく仕掛け…新しい公共の磁場というのをつくり出せないかなと思う」。今月12日、岡村社長は会見し、球団事業方針として「横浜スポーツタウン構想」を発表した。 (中村 文香)

 ◆岡村 信悟(おかむら・しんご)1970年(昭45)1月4日、東京都生まれの47歳。東大大学院人文科学研究科修士課程を修了し、95年に郵政省に入省。03年に総務省に転じた。昨年4月にディー・エヌ・エーに入社。

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