「筒のカーテン」世界一へ完全集中 打撃練習の公開は10分のみ

[ 2017年1月18日 08:15 ]

冒頭10分のみ自主トレを公開し、逆方向を意識した鋭いスイングを見せる筒香
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 閉め切られた室内練習場――。打球を捉える快音だけが、外に漏れ聞こえた。侍ジャパンのDeNA・筒香が17日、大阪府内で行う自主トレを公開。WBCでの世界一へ向け、雑音をシャットアウトして汗を流す。

 「全国の皆さんが世界一を期待していると思う。そこに向かって、全力でやりたい」。昨季は44本塁打と110打点でセ・リーグ2冠を獲得し、名実ともに球界を代表する選手となった。ただ、オフは球団行事が一段落した12月上旬からはスポットライトを浴びることもなく、同地で練習に励む日々。結果を残すことが最大の恩返しになると考え、殺到するイベント出演や取材の依頼もほぼ断った。「人間性や身体、技術も全ての面でどんどん変化して進化していきたい」。この日、公開した打撃練習はわずか10分。そこに本気度が表れていた。

 公開されたのは、正面からトスされた球を打つ練習。逆方向を中心に力強い打球を運んだ。WBC球を全く使わずに練習を行っているといい「僕の中で不安とかそういうのは一切ない」と言い切った。WBCは初出場でも「今までも侍に選んでいただいて対戦した投手のイメージで言うと、そこまで嫌な感じはない」。一昨年のプレミア12、昨年11月のメキシコ、オランダとの強化試合で積み重ねた経験を糧に、平常心で臨むつもりだ。

 侍ジャパン4番の筆頭候補。目標は世界一だけにとどまらない。「ああいう選手になりたいと子供たちに思われるプレーや全く野球を見ないような人がテレビをつけて試合を見てみようと興味を持つような試合をしたい。全国の皆さんの生きる活力になるようなプレーをしたい」

 過去のWBCで思い出される最大の名場面は、09年の第2回大会決勝・韓国戦でのイチロー(現マーリンズ)の決勝打だろう。テレビの瞬間最高視聴率は45・6%(関東地区)を記録。日本列島が、興奮に包まれた。当時は17歳だった筒香が、今大会ではチームの中心を担う。「イチ流」の侍へ――。25歳が静かに刀を研ぐ。 (中村 文香)

 ≪40発超代表4人≫WBC開催前年にレギュラーシーズンで40本塁打以上を放って代表入りしたのは筒香が4人目。過去3人のうち大会で本塁打を記録したのは第2回の村田(横)だけ。村田は第1ラウンドの中国戦、同じく韓国戦と2本マーク。また、第1回の松中は本塁打こそ0に終わったが全8試合に先発4番で出場。チーム最高の打率・433で優勝に大きく貢献。

 ≪4番候補の1番手≫筒香は侍ジャパンで昨年11月の強化試合では4試合とも5番で先発出場。4番は中田(日本ハム)が務めたが、小久保監督はWBCに関して「4番は筒香か中田」と公言する。15年11月のプレミア12では、4番を務めていた中村(西武)の故障後は筒香が3試合連続で後を任されており、WBCでもまぎれもなく4番候補の1番手。指揮官は「筒香が勝負を避けられる可能性も出てくる。打線のポイントは筒香の後ろ」とも話している。

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