新井よ“ミスター・赤ヘル”超えろ!浩二氏からエール

[ 2017年1月17日 05:51 ]

笑顔でラウンドする広島・新井
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 「名球会チャリティーゴルフトーナメント」が16日に宮崎県内で開催され、広島・新井貴浩内野手(39)が名球会理事長で広島OBの山本浩二氏(70)から“ミスター・赤ヘル”超えを期待された。同氏の通算2339安打(歴代14位)まで残り232安打。リーグ連覇を目指す今季を前に偉大な先輩からうれしい激励を受けた。

 普段は個人記録に一切の関心を示さない新井も“ミスター・赤ヘル”からの激励に対しては意気に感じずにはいられなかった。「あと何年やれるか分からないけど、頑張って(通算安打記録を)抜いてほしい」。山本氏から向けられた“指令”に恐縮しながらも固い決意表明で応じた。

 「浩二さんにそう言ってもらえるのはうれしいこと。優勝するためにヒットをたくさん打っていきたい」

 昨年4月26日ヤクルト戦(神宮)で節目の通算2000安打を達成。終わってみればシーズンを通して136安打を加え、通算2107安打まで積み上げた。山本氏の同2339安打まではあと232安打。2年間しっかり働けば達成できる数字だ。

 広島生まれで幼少期には遠い憧れの存在だった。入団3年目の01年から05年までは山本監督の下で同じユニホームを着て戦い、4番にも抜てきされた。雌伏の時を知る恩師としても「昨年は自分の成績よりもチームの成績という気持ちでやっていた。その気持ちを引き続き持ってほしい」とエールを送られた。今月30日で40歳。同じ40歳シーズンだった1986年に121安打を放つなど打率・276、27本塁打、78打点でリーグ優勝に貢献した大先輩の足跡は最高の手本にもなる。

 新会員として参加した3日間の名球会行事は終了。「先輩方が優しい方ばかりで良くしてもらいました」と声を弾ませて振り返った。今後は広島を中心に自主トレを続け、2月1日のキャンプインに備える予定だ。

 昨季は25年ぶりリーグ優勝を引き寄せてセ・リーグ史上最年長MVPを獲得。再会した黒田博樹氏からも「スタイルを変えずに今までどおりにやってほしい。そうすれば、おのずとみんな付いてくると思う」と改めて背中を押された。チーム最年長の立場になっても気負いはない。「いまさらプレースタイルは何ら変わらないし、ガムシャラにやっていきたい」。引き締めた表情で不惑の戦いを見据えた。(柳澤 元紀)

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2017年1月17日のニュース