侍ジョーカーだ!藤浪何でもやる「与えられた仕事をしっかりと」

[ 2017年1月17日 05:55 ]

16年11月のオランダ戦に登板した藤浪
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 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が16日、3月開催の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けて先発の役割にこだわることなく貢献する意向を強調した。「もちろん。与えられた仕事をしっかりとできるように」と明言。今月24日に正式発表を予定される侍ジャパンへ猛虎から唯一の選出が決定的。世界一奪回へ向けて“便利屋役”を買って出る心意気を示した。

 すでに日の丸を背負う覚悟は十分だった。追加招集9選手を含む侍ジャパンのメンバーは24日に正式発表を予定。選出が決定的になっている藤浪は所用で訪れた甲子園球場クラブハウスで「まだ出られると決まっているわけではないので」と前置きしながらも日本代表の一員としての決意を示した。

 「もちろん。与えられた仕事をしっかりとできるように、ですね」

 侍投手陣の中では役割にこだわりがないことを強調し、公式戦では1年目の13年に1試合(4月7日の広島戦に2番手で2回1失点)しか経験のない救援登板にも意欲を示した。現状では先発か、もしくは先発の後を受けた第2先発としての起用が見込まれる立場。首脳陣から求められた場所で責務をまっとうする姿勢を強調した。

 「できることはそんなにないかもしれないですが、中継ぎとかどうというよりも、しっかり肩を作ってシーズン中に投げる球により近づけることが大事になると思う」

 過去3大会でも岩隈(現マリナーズ)やダルビッシュ(現レンジャーズ)ら所属チームで先発の中核を担う投手が代表では救援部門に回って貢献した例があり、世界一という大目標の前に私心は一切ない。

 すでに代表入りの準備は進めている。自主トレでのキャッチボールではWBC球を使用。近日中にはブルペン入りする予定を明かした。「入れる時に入りたい。滑ったり。ちょっと肘が張りやすかったりはある」。指先や腕の感覚をWBC球に慣らすなど体作りに加えて例年よりも早く投球準備を整えてきた。

 「実際選ばれたときに備えて。キャンプに関してはプランは何も、チームの動きもあるので。実戦は、紅白戦とかいつあるのか分からないですが、投げろといわれたときにしっかりと入れるようにしたい」

 1次ラウンドは3月7日に開幕。2月23日には代表合宿が始まり、キャンプ終盤には阪神を離れることになる。「割と実戦で投げたいタイプなので。いつもなら5、6割の状態で実戦に入ったりしますが、もう少ししっかり仕上げていきたいと思う」。自己最速の2月11日に初実戦に臨んだ昨春を上回る調整ペースを思い描いた。阪神からは唯一の選出となる見通し。猛虎の代表として大きな重圧と責任を背負う心意気だ。(山本 浩之)

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2017年1月17日のニュース