中日ドラ6丸山 菅野先輩流ラケットトレでローテ入りだ

[ 2017年1月17日 06:21 ]

17年版球界新士録

趣味とする硬式テニスのラケットを寮の自室に持ち込んだドラフト6位・丸山
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 プロ野球各球団のルーキーたちが入寮を終え、次々に合同自主トレをスタートさせている。話題の新人を紹介する「17年版 球界新士録」。連載第1回は、昨季19年ぶりの最下位から巻き返しを期す中日から――。

 完全右腕、ドラフト6位の丸山が7日に名古屋市内の「昇竜館」に入寮する際に、持ち込んだのは記念球とテニスラケットだった。

 東海大3年だった15年5月3日の日体大戦で上田二郎(現・二朗、元阪神)以来、46年ぶりの完全試合を達成。「自分の人生を大きく変えてくれた。ボールやDVDを見て、イメージしながら寝ることもあります」。記念球は自信を取り戻させてくれる大切なボールだ。ラケットの使い道は…、実は愛知知多ボーイズに所属した中学時代はテニス部。ラケットでの練習は母校の尊敬する先輩・菅野(巨人)も取り入れた練習法で「投げる動作がスマッシュと似ている。菅野さんもやっていたのでまねしていました」とプロでも継続するつもりだ。

 球団は当初、ドラフトで5選手の指名を予定していた。だが、中田宗男スカウト部長によれば「丸山が残っていたから」と予定を変更。大学4年は右肩を痛めてフォームを崩し結果を残せなかったが、「底力を期待して指名した」と潜在能力を評価した。春季キャンプは1軍スタートが内定。明るいキャラクターで話題の5位・藤嶋は東邦の後輩にあたる。後輩より下位指名となったが「4年の結果を考えれば当然。指名してもらった恩返しがしたい。ローテーションに入って投げたい」と意欲。憧れの菅野にも「投げ合って勝ちたい」と、同じ舞台に立つ日を目標に掲げている。 (細川 真里)

 ◆丸山 泰資(まるやま・たいすけ)1995年(平7)2月5日生まれ、愛知県出身の21歳。小1から野球を始め、中学時代は愛知知多ボーイズに所属。東邦では2年秋からベンチ入りし3年春からエース。同年夏は愛知大会決勝で敗退し甲子園出場はなし。東海大では1年春からベンチ入り。3年春の日体大戦で首都リーグ46年ぶりの完全試合を達成。1メートル76、79キロ。右投げ右打ち。

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2017年1月17日のニュース