西口+岸=今井だ!歴代エースのイイトコ取り

[ 2017年1月15日 05:55 ]

 西武のドラフト1位右腕・今井(作新学院)が埼玉県所沢市内で行われた新人合同自主トレで初めてブルペン入り。捕手を立たせて30球を投げ込み「平らなところとマウンドの傾斜では使う筋肉も違ってくる。あまり力を入れず、上体を突っ込まずに投げることを意識した」と振り返った。

 ソフトバンク・田中(創価大)らドラフト1位で指名された10投手で最も早いブルペン入り。6割程度の力だったが、最速152キロを誇る昨夏甲子園優勝投手は手元で伸びる直球を投げ、視察した鈴木葉留彦球団本部長は「岸と西口をミックスした感じ。この時期に指にかかった球は素晴らしい」と目を細めた。

 通算182勝の西口(現2軍投手コーチ)をほうふつさせる躍動感あふれる全身の使い方。さらに、楽天にFA移籍した岸のしなやかな腕の振りを併せ持つ理想的なフォームだ。将来を嘱望される金の卵は寒さにも強かった。この日の所沢市内の気温は3度。昼すぎには雪も舞い落ちた。凍るような寒さに他の新人は身を震わせていたが、今井は元気いっぱいで「栃木の方が寒いですね。他の人より寒さは気にならない」と話した。

 順調な調整ぶりで2月のキャンプA班(1軍)スタートに視界良好。実戦で結果を出し続ければ、開幕ローテーション入りの可能性も十分ある。「(辻)監督にも一度、生で(ブルペンの投球を)見てほしいと思っている。まだまだいい球を投げられると思う」。18歳とは思えない強心臓。その表情には自信がみなぎっていた。 (平尾 類)

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2017年1月15日のニュース