阪神・岡崎 高山バットで正捕手バトル制す「これだ!と」

[ 2017年1月14日 05:30 ]

プレゼントを受け取る横山(左)と岡崎
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 阪神の岡崎太一捕手(33)が13日、大阪府富田林市の障がい福祉施設「四天王寺和らぎ苑」を訪問。質問コーナーなどで交流して子どもたちを元気づけるとともに、自身は「高山バット」で打力向上を目標に掲げた。

 「捕手としての守備は大前提として、その上でやっぱり打たないと試合出場のチャンスが増えない。いろいろな選手のバットを試していたら、高山のが軽くて振りやすくて“これだ!”と思ったんです」

 昨季までは910グラムで、グリップの部分が円すい形のようになだらかに太くなっていくタイカッブ型を使用。テーピングを巻くなど工夫を施していたが、900グラム弱で、そのグリップ部分もノーマルなタイプの高山バットに一目惚れ。1本を借りて自身のメーカー「ウィルソン」に同じものを作成してもらうように発注し、すでに甲子園室内練習場で打ち込んでいる。

 「スイングのスピードも出るし、バットコントロールもしやすい。外野手の間を抜くようなイメージで振っています」

 昨年は、入団12年目で初めて開幕スタメンマスクをかぶった。左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折して7月14日に出場選手登録を抹消されるまで主戦として自身最多の38試合に出場したが、打率・200、5打点、0本塁打。原口や新人だった坂本の台頭を許すきっかけをつくってしまった。

 「今年ダメなら終わる。彼らはスタメン100試合と言っているみたいですが、ボクは全試合フルイニングで出るつもり。矢野コーチからも力が同じだったら若い選手が優先…と言われている。捕手最年長ですが一番声を出して、一番動いてアピールしていきます」

 矢野コーチは03年に35歳となるシーズンで自身初優勝。今年6月で34歳になる岡崎もまだまだ老け込む年齢じゃない。守備の総合力はNo・1の評価。新人王バットを携え、2017年はさらに「打の岡崎」も武器にする。 (畑野 理之)

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2017年1月14日のニュース