開幕勝てなかった番長三浦氏 石田に自虐エール“俺みたいになるな”

[ 2017年1月14日 05:55 ]

三浦氏(右)が見守る中、今年の一文字の「勝」と書いた色紙を披露する石田
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 DeNAのラミレス監督から開幕投手に指名された石田に、ハマの番長から“珍エール”が送られた。3年目左腕は13日、神奈川県厚木市で行った自主トレを公開。昨季限りで現役引退した三浦大輔氏も手伝い役として参加し、「俺みたいにならないように。結果を出してほしい。俺は結果が出なかったからね」と激励の言葉を贈った。

 球界を代表する投手でも、開幕戦は独特の雰囲気で、実力を発揮できないことがある。三浦氏は過去に7度、開幕投手を務めたが一度も勝ったことがない。「聞かれれば俺の経験を話したい」と、昨年1月も自主トレを行った愛弟子に“しくじり先生”として全面協力を約束。エールを受けた石田も「自分はそうならないように準備する期間があるので、しっかりとやりたい」といたずらっぽい笑みを浮かべた。

 早朝の白山登山から始まったトレーニング。グラウンドでは外野ポール間を何度も往復するアメリカンノック、57段を一気に駆け上がる階段ダッシュと下半身強化のメニューを精力的にこなした。一番乗りで山頂に到達した石田は、今季ヘ向けた決意を「勝」と色紙に記した。「エースというのは勝たないといけないと思う。勝つというのが大事なこと」。今季の目標は15勝。もちろん、1勝目は3月31日のヤクルトとの開幕戦(神宮)だ。 (中村 文香)

 ≪7度登板も0勝7敗≫三浦氏は横浜時代の99年を皮切りに7度開幕投手を務めたが0勝7敗。1勝も挙げることができなかった。開幕投手の最多敗戦は金田正一(国鉄、巨)の8敗で7敗は東尾修(西)と並ぶワースト2位タイ。また、開幕戦7連敗は前記東尾の6連敗を上回るワースト記録になっている。

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