栗山監督熱望!大谷&583発マグワイア氏夢タッグ アリゾナCで実現?

[ 2017年1月11日 08:00 ]

フリー打撃で快音を響かせる大谷
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 夢のコラボだ!日本ハムの栗山英樹監督(55)が10日、2月のアリゾナキャンプでメジャー通算583本塁打を誇るマーク・マグワイア氏(53)の視察を熱望した。現在は日本ハムが施設を利用するパドレスのベンチコーチを務めており、キャンプ中に足を運ぶ可能性もある。若い選手に刺激を与えることが最大の狙いで、今オフにもポスティングシステムでメジャーに挑戦したい意向を持つ大谷翔平投手(22)を指導する姿が見られるかもしれない。

 連覇に向けた戦いは、今年もアリゾナの地から始まる。なぜ米国でキャンプを行うのか――。札幌市内で地元テレビ局の朝の情報番組への出演を終えた栗山監督は、ビッグネームの名前を挙げ、ラブコールを送った。

 「日本で感じることができない雰囲気や野球の楽しさを感じてほしい。いろいろな“目”もあるし、刺激を与えるために(アリゾナに)行っている。マグワイアが来てくれたらうれしい」

 昨年に続き、業務提携を結ぶパドレスの施設を利用し、2月10日(日本時間11日)まで行うアリゾナキャンプ。滞在中には続々とパ軍関係者が現地入りする予定で、昨年もメジャー通算601セーブを誇るトレバー・ホフマンGM特別補佐が練習を視察し、大谷ら投手陣に魔球チェンジアップを伝授した。同じパ軍でベンチコーチを務めるマグワイア氏が電撃訪問する可能性も十分ある。

 栗山監督にとって、マグワイア氏は「メジャーの選手を誰か1人を挙げるとしたらボンズではなくマグワイア」と話すほど尊敬する人物。キャスター時代に何度も取材を経験し、通算583本塁打を放ったレジェンドの気さくな人柄と野球理論に触れた。「打撃練習では試合ほどフォームが前傾せず、教科書のようなフォームで打つ。(大谷)翔平のように軽く振っているのに凄い飛距離だった」と振り返る。右左の違いはあるが、大谷にとってメジャーの一時代を築いた長距離砲との対面が実現すれば、得るものは大きい。もちろん、岡、大田らレギュラーを狙う選手にとっても有意義な時間になる。

 大谷は早ければ17年オフにもメジャー挑戦の可能性があり、昨年以上にメジャー球団のスカウトや関係者が大挙する見込みだ。メジャー関係者の「目」はもちろん、野球発祥の地である米国の球場やファンの雰囲気など日本のキャンプでは味わえないことばかり。まだまだ発展途上の選手たちの成長を促す要素になってくれると信じている。

 「(アリゾナに行って)何かを感じられる選手になってほしいし、2回、3回と行けばそのチャンスも増える」と栗山監督。狙うは日本一連覇。今季も揺るぎない信念と親心でチームを前に進める。 (山田 忠範)

 ◆マーク・マグワイア 1963年10月1日、カリフォルニア州生まれの53歳。南カリフォルニア大から84年ドラフト1巡目指名でアスレチックス入り。87年にア・リーグ本塁打王と新人王。同年の49本塁打は現在でも大リーグの新人最多記録。カージナルス時代の98年には当時の大リーグ年間記録を更新する70本塁打を放ち、01年限りで現役を引退した。メジャー通算16年で、583本塁打は歴代11位。10年1月、コーチ就任を前に現役時代の筋肉増強剤使用を告白した。

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