高山 パワプロ能力いまいちで奮起「自分がユーザーなら使わない」

[ 2017年1月9日 05:50 ]

パワプロフェスティバル2016のトークショーで笑顔を見せる阪神・高山
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 阪神の高山俊外野手(23)が8日、都内で行われた『パワプロフェスティバル2016 決勝大会』に出演した。ゲーム内での自身の選手能力データに「パッとしない」と自らダメだし。同席した日本ハム・大谷翔平投手(22)らをはじめとした一流プレーヤーと比較して「関西にいると目立つけど、プロ野球全体から見たら成績もまったく残していない」とローカルスターから脱却する決意を語った。

 “ローカルの星”で終わるつもりは毛頭ない。ステージ上で隣に並ぶのは、日本ハム・大谷や西武・秋山など、球界を代表する面々…。2年目の飛躍を期す高山は、一流選手たちとの交流を通して“現在地”を再確認した。

 「やっぱり関西にいると、そういうこと(報道)で目立つことも多いけど、こういう場所に来ると、まったくそうではない。各球団のすごい選手とふれ合う機会で、良い空間にいられたし良い機会になった」

 今季は134試合出場で打率・275、8本塁打。球団新人最多安打記録を塗り替え、セ・リーグ新人王を獲得した。在阪マスコミは連日のように高山の活躍を大々的に報道。関西ではすっかりスター選手の扱いだが、本人にそんな慢心は一切ない。

 「プロ野球全体で見れば、自分は本当に成績も残していない」

 この日公開されたゲーム内での選手能力を見ても、ミート力「D」、パワー「D」、守備力「F」など新人王の肩書きにしては物足りない数値が示された(能力はSを最高にA〜Gの8段階評価)。セ・リーグ2位を誇った得点圏打率・377が評価され、得点機に強い特殊能力「チャンスA」が与えられはしたものの満足感はない。

 「こうやって全体に入ると(埋もれてしまう)。だからこそ、もっともっとレベルアップしないと、及ばないと思う」

 二刀流を武器に名実ともに日本球界の顔となった日本ハム・大谷の野手データはミート「A」、パワー「A」、肩力「A」など軒並み高評価を得た。一流を志向する高山にとって、目標となるのは“大谷クラス”。「パッとしない選手ですね。自分がユーザーなら使わない。能力アップは自分がどうにかするしかないですけど、ちょっと寂しいかなと思う」。冷静に自身を客観視し、レベルアップを誓った。

 「やっぱり球界を代表するような、みんなが知っているような選手になっていきたい」

 お山の大将にとどまることなく、成長曲線を描いていく。 (久林 幸平)

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2017年1月9日のニュース