広島ドラ2高橋昂 日本人左腕最速157キロ更新目指す!

[ 2017年1月9日 06:52 ]

高橋昂は合同新人自主トレ初日、キャッチボールで汗を流す
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 広島は8日、廿日市市の大野練習場で新人合同自主トレを開始。最速152キロのドラフト2位・高橋昂也投手(18=花咲徳栄)が、西武・菊池が持つ日本人左腕の最速157キロの更新に意欲を示した。自慢の快速球をアピールしつつ、球団では17年ぶりとなる高卒新人開幕1軍も目指す。

 球史に名を残す―。花咲徳栄では甲子園に3度出場。高橋昂は自慢の速球で甲子園を沸かせたが、プロでは日本人最速左腕の称号に照準を定めた。

 「真っすぐの質やスピードを高めていきたいです。そこが自分には求められていると思うので。(157キロを超える球を)投げられたらいいと思います」

 高校入学時の球速はMAX125キロ前後。それが高2夏には最速145キロまで伸び、昨夏の埼玉県大会準決勝・春日部共栄戦では152キロをマークするまでに至った。

 順調すぎる成長曲線は同校での厳しいトレーニングが下地となったが、悔しい敗戦も糧となった。昨春のセンバツは秀岳館に5―6で敗れ初戦敗退。エースの責任を果たせなかったふがいなさから、大会後はトレーニングの一環で自宅から9キロの距離にある高校まで、リュックサックを背負いながら走って通学した。尻から太ももにかけて一回り大きくなったことで下半身主導のフォームを身につけ、球速アップにつながった。

 高校在学中に変ぼうを遂げただけに、日本記録更新も決して夢ではない。ここから先の球速アップは容易ではないが、西武・菊池が15年9月13日ロッテ戦でマークした157キロまで、あと5キロ。広島名物の猛練習を背景に強靱(きょうじん)な肉体をつくりあげ、未到の領域に挑む覚悟だ。

 もちろん、目の前にもクリアすべきハードルがある。球団では00年の苫米地鉄人を最後に、高卒新人での開幕1軍はないが「目指してやりたいと思っています」と意気込んだ。球界全体を見渡しても、投手では13年の日本ハム・大谷、阪神・藤浪以来おらず、日本を代表する2投手に続きたいところだ。

 この日の合同自主トレ初日は、球団カラーを意識して赤いトレーニングシューズを履いて臨んだ。シャトルラン、ノックなどをこなし「初日だったのでトレーニングはキツく感じました。これからもっと体力をつけたいです」と初々しく話した。打ち立てた二大目標へ、まい進する。 (柳澤 元紀)

 ◆高橋 昂也(たかはし・こうや)1998年(平10)9月27日生まれ。埼玉県出身の18歳。小3から野球を始める。花咲徳栄2年夏の甲子園で3試合に救援登板して8強入りに貢献。3年も春夏と3季連続出場。同年U―18アジア選手権ではセミファイナルラウンド韓国戦で7回2/3を1失点の好投。1メートル81、86キロ。左投げ左打ち。

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