正義「ホームズ」持ち込み入寮 洞察力マウンドでも生かせる!

[ 2017年1月9日 05:30 ]

持参した「シャーロック・ホームズ」の本を手に笑顔でのれんをくぐる田中
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 ソフトバンクのドラフト1位・田中(創価大)が8日、福岡県筑後市の「若鷹寮」に入寮した。昨秋のドラフトで5球団が競合した最速156キロ右腕が持参したのはコナン・ドイルの推理小説「シャーロック・ホームズ」シリーズ9作品だ。

 「本を持ってきました。シャーロック・ホームズです。ホームズとワトソンの独特な関係性が面白い。あれくらいの洞察力があったらいいなと思います」

 ホームズは天才的な推理力で難事件を次々に解決する探偵で、高校時代から愛読。プロ入りのお祝いとして、姉・萌菜美(もなみ)さん(25)から9冊をプレゼントされた。この日も1887年に発表された第1作「緋色の研究」を読みながら、福岡入り。マウンドでスイッチが入ったときの集中力など、ホームズの「洞察力」は投球に生かせるとの思いも頭の片隅にある。

 9日には寮に隣接するファーム施設で新人合同自主トレが始まる。6日には母校・創価大でブルペン入りし、捕手を立たせた状態ながら20球を投げ込んでいる。ここまでの仕上がりも順調で、「特に不安はありません」と頼もしい。

 この日は創価大のブレザーではなく「人生で2、3回目」のスーツ姿だった。「野球部は引退、OB総会も終わりました。もう、社会人かなと」。午前中に降った雨も昼には上がった。身も心もプロ野球選手となった田中正義の門出を祝うようだった。 (福浦 健太郎)

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2017年1月9日のニュース