元ソフトバンクの大場が競輪挑戦へ 07年ドラフト6球団競合

[ 2017年1月9日 05:30 ]

昨季限りで中日から戦力外通告を受けた大場
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 07年大学・社会人ドラフト1巡目でソフトバンク入りし、昨季限りで中日から戦力外通告を受けた大場翔太投手(31)が競輪挑戦を考えていることが8日、分かった。競輪選手になるためには日本競輪学校を卒業することが大前提となるが、周囲の勧めもあって興味を持ったという大場氏は「野球は引退したが、10月に競輪のテストを受けてみようと思っている。プロの世界で、バンクでの勝負が直接評価に結びつくところに魅力を感じた」と明かした。

 ドラフト会議で6球団が競合した逸材も、ソフトバンクでの8年間で通算15勝に終わり、15年オフに金銭トレードで中日へ移籍。新天地では1軍登板がないまま、1年で戦力外となった。「(競輪は)元プロ野球選手だからなんとなくとか、そういう気持ちで挑戦できる世界ではない」と大場氏。「プロ」の厳しさは痛いほど分かっている。

 だが、新たな世界で開花する可能性もある。プロ野球から転身した現役競輪選手は7人で、09年にデビューした元ヤクルト投手の松谷秀幸(34)は、13年6月にG3を勝つなど上位ランクのS級で活躍中だ。野球で鍛え上げた筋力は競輪界にとって魅力で、戦力外選手が参加するトライアウトの会場に紹介のブースが出されたこともあった。

 日本競輪学校は入学時に満17歳以上なら年齢に上限は設けておらず、大場氏は32歳となる来秋でも受験が可能だ。「自分の体が挑戦するにふさわしいかを見極めたい。夏のエントリーまでに時間があるので、脚力や適性を調べて最終的に決めたい」と話した。

 ◆大場 翔太(おおば・しょうた)1985年(昭60)6月27日、東京都生まれの31歳。八千代松陰から東洋大に進み、東都大学リーグ通算33勝。1シーズン115奪三振、通算410奪三振、14連勝のリーグ新記録を樹立した。07年大学・社会人ドラフト1巡目でソフトバンク入団。08年3月23日の楽天戦(ヤフードーム)でパ・リーグ史上初のプロ初登板無四球完封を達成した。通算成績は85試合で15勝21敗、防御率4.39。1メートル82、85キロ。右投げ右打ち。

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2017年1月9日のニュース