巨人・実松、グアムの青空の下で始動 黙々と走る姿から感じた“決意”

[ 2017年1月8日 09:39 ]

グアムの青空の下、ウォーミングアップをする実松
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 肌が痛くなるほどの日が差すグアム。坂本、長野、村田、実松、辻の巨人5選手が、6日から自主トレを始動した。

 ネットの前に一番乗りし、誰よりも早くバットを振り始めたのは実松。18日に36歳を迎えるベテラン捕手だった。「ケガをせず、追い込めるところは追い込めるように。(試合で)チャンスがあればしっかりできるようにしたい」。グアムの別の場所では、昨季にチームの捕手で最多の129試合に出場した小林が、阿部からマンツーマン指導を受ける。負けじとティー打撃でバットを振り込むと、ランニングで汗を流した。

 実松は98年ドラフト1位で、佐賀学園から日本ハムに入団。06年の開幕直前に、トレードで巨人に移籍した。最多出場は02年の82試合で、昨季は19試合にとどまった。同学年で同僚だった加藤健氏がこのオフ、チームを離れ、引退。「この年になって、今季の目標を聞かれてもね…。1年でも長くやることになってしまうよ…」と冗談ぽく笑ったが、期するものはある。自主トレ2日目の7日、黙々と外野を走る姿に決意を感じた。

 温厚な性格で、チームでの人望も厚い。ベンチ前で記者が取材のタイミングをうかがっていると、「何だよ!」と声が飛んできた。練習の合間だったが「今、(取材を受けても)いいよ。もうほとんど終わったから」と。グアムでのテーマは、肩、下半身の土台をつくること。ベテランらしく準備の大切さを痛感し、誰よりも早く、初日からバットを振り始めた。

 「体をしっかりと準備しておくこと。一年間を通して、常にしっかり準備しようとしているから」。グアム入りからわずか2日、その顔はすでに真っ黒に日焼けしている。(記者コラム・神田 佑)

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2017年1月8日のニュース