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巨人・阿部 小林に“長嶋語”打撃指導「ブワ〜ンじゃなくてバンッッッ」

[ 2017年1月6日 05:30 ]

小林(右)に長嶋さんばりの擬音を交え打撃指導をする阿部
Photo By スポニチ

 いわゆるひとつの「打てる捕手」になれ!巨人・阿部慎之助捕手(37)が5日、グアムで始動。自主トレにマンツーマンで引き連れた小林誠司捕手(27)に、長嶋茂雄終身名誉監督(80)ばりの「擬音語」を交えながら打撃論を叩き込んだ。打撃指導には実演も交え、打撃を封印した昨年と違って自身もマン振りで南国の風を切った。

 教えはミスターのようにシンプルかつ、豪快だった。分厚いスコール雲に覆われた蒸し暑いグアム。熱い阿部の擬音指導が「おまえにワンポイントだけアドバイスがある」と始まった。

 「“ブワーン”と打つんじゃなくて“バンッッッ”」

 教えたのは球を捉えるインパクト。その直後だ。ロングティーで、小林の放った打球が左中間フェンスを越えた。それまでとは明らかに違う伸びに「教わってすぐに越えた」と驚く。昨季セ・リーグの規定打席到達者で最下位の打率・204、4本塁打だったバットに魂が宿った。小林が5球打つと、5球実演して手本を示す。ティー打撃を合わせて約1時間。食い入るように見つめた。

 入団時の監督だった長嶋氏はかつて「フォームなんてどうでもいい」と言った。阿部も「形(フォーム)は自分で考えているのがあるだろうから」と手は加えず、インパクトだけ意識付けさせた。肩の力を抜いて構え、ミートの瞬間に力を集約して飛距離を生む。通算373本塁打は「ゴルフは“ブワーン”と打つ人がうまいと思う。インパクトをつくろうとするとスライスするから。だけど野球は別」という持論が支える。「球をつぶしにいくぐらいインパクトをつくれ」と教えた。

 今季は一塁に専念する意向。昨季129試合に出た小林を正捕手と認めながら「おまえが変わらないと巨人は勝てない」と物足りなさも感じ、グアムに引き連れた。一昨年まで一緒にグアムで過ごした坂本、長野らが手を離れ、昨年は解体した「阿部組」の新パートナー。自らノックを打つと「もっと(手首を)“ピョン”と返すイメージ。その場で捕ってノーステップで投げてみろ」と教えた。昨季12球団1位の盗塁阻止率を誇った肩をさらなる武器とする助言にも、擬音を用いた。

 バットを持ち込まなかった昨年から一転、初日から超ハイペース。走って、フルスイングで打ってと、背中で後輩に示した。決意の丸刈り頭でやってきた小林は「みっちりやれた。自分でもしっかり考えながらやっていきたい」と感謝した。

 昨季の試合前のルーティンだったソフトボールでのティー打撃も、小林に並んでさせた。「難しいことは言ってない。これを続けていけば進歩はあると思う」。自身の後継、強打の捕手を育てる。決意が表れた初日の4時間だった。(グアム・神田  佑)

 ≪リーグ最下位の打率・204≫昨季の小林(巨)はリーグ最下位の打率・204。入団3年目で初めて規定打席に達したものの、打率は・255→・226→・204と下がる一方だ。得点圏打率も・219でリーグ最下位。セで規定打席以上の打者が打率、得点圏打率とも最下位は07年谷繁(中)以来。巨人では63年森(巨)に次いで53年ぶり2人目の屈辱だった。

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