由伸監督 大型補強でも育成!ドラ1吉川尚ら新人3人1軍スタート

[ 2016年12月28日 05:35 ]

巨人の高橋監督
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 大型補強でも若手にチャンスだ。巨人・高橋由伸監督(41)が新人3選手を来年2月の宮崎春季キャンプで1軍スタートさせる意向を持っていることが27日、分かった。

 今年の大学選手権制覇に貢献した万能型内野手、ドラフト1位の吉川尚(中京学院大)。さらには社会人で鳴らした同3位の右腕・谷岡(東芝)、同4位の左腕・池田(ヤマハ)の両投手だ。「1月の自主トレをやって、体調に問題がなければ、キャンプは1軍になる」と指揮官。吉川尚については「期待の大きい選手ではある」とも語った。

 チームは今オフ、山口俊、森福、陽岱鋼(ヨウダイカン)のFA3選手や新助っ人のマギー、カミネロらを着々と補強。先発、中継ぎ、抑え、内、外野手と各所で戦力充実を図った。3年ぶりのリーグ制覇に向けた動きの一方で、指揮官が持つのは長期的な視点で若手台頭が不可欠だという思い。就任1年目の今年も桜井、中川、重信の新人3人がキャンプ1軍スタートだった。この中からシーズンで1軍定着をつかんだ選手はいなかったが、来季も可能性を閉ざすことはない。

 理想は「坂本式ブレーク」だ。4年続けてリーグ優勝を逃した06年のオフに日本ハムからFAで小笠原を獲得したほか谷、門倉らを補強。08年にはラミレスも加わり、07〜09年のリーグ3連覇を達成した。一方で06年高校生ドラフト1巡目の坂本がプロ2年目の08年に144試合出場を果たすなど、優勝を重ねる間にレギュラーとして成長。主軸の太い柱が勝利へと導く間に、次世代の柱が育った好例だった。

 新人だけではなく、来季3年目となる岡本ら期待が大きい若手は多い。高橋監督は秋季キャンプを踏まえて、来春も若手を積極的に鍛え上げてチーム力の底上げに取り組む意向を固めていた。「1人でも、2人でも若い選手が出てきてくれればいい」。2月、新たな顔触れでのし烈な競争がスタートする。

 ▽巨人新人のキャンプ 大学・社会人出身では、昨年もドラフト1位・桜井、同2位・重信、同7位・中川の3選手が1軍キャンプに参加した。最近で最多は07年の4人。大学・社会人ドラフトで指名された6人のうち、希望入団枠の金刃、上野、円谷、寺内が選ばれた。00、03年も3人。98年の高橋監督、99年の上原、二岡(現打撃コーチ)、04年の内海は2軍スタートで、01年の阿部、11年の沢村、13年の菅野は1軍だった。

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