東大150キロ左腕・宮台 プロ志望表明「挑戦したい」

[ 2016年12月24日 05:30 ]

練習納めで報道陣の取材に応じる東大の宮台
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 東大の宮台康平投手(3年)が23日、プロ志望を表明した。

 東京都文京区の東大球場で練習納めを行い「(プロに)挑戦したいという気持ちはある。魅力を感じるし、春にしっかり投げてアピールしたい」と話した。最速150キロを誇る左腕は来秋ドラフトの上位候補で、既にロッテなどがリストアップしている。

 宮台は今春の早大との開幕戦で毎回となる13奪三振をマークし、1試合12奪三振の東大記録を70年ぶりに更新した。さらに立大戦で東大では11年ぶりの完封勝利を挙げ、夏には大越健介(現NHK報道局主幹)以来33年ぶりとなる大学日本代表入りを果たした。

 代表で同僚となった明大・柳(中日1位)、桜美林大・佐々木(ロッテ1位)らがプロから指名を受け、その姿が夢への挑戦を後押しした。東大法学部に在籍しており、国家公務員や一般就職も選択肢の一つにあったが「柳さんや佐々木さんの近くでやれたのも大きかった。目標は高く持ってやっていきたい」と語った。東大からプロ入りすれば、04年に横浜(現DeNA)からドラフト9巡目で指名された松家卓弘以来13年ぶりとなる。

 今秋は古傷の左肩痛が再発し、救援での1試合の登板にとどまった。「指名されるまでは分からない。安泰でいられる立場じゃない」。キャッチボールは続けているが、投球練習は行っていない。現在、浜田一志監督やトレーナーらが「宮台復活委員会」と名付けたLINEのグループをつくり、情報を共有してサポート。来年2月には大分で医師の指導の下、リハビリキャンプも予定している。来春のリーグ戦開幕に向け「多くの方に支えていただいている。結果を出して応えたい」と誓った。 (松井 いつき)

 ◆宮台 康平(みやだい・こうへい)1995年(平7)7月1日、神奈川県生まれの21歳。小3から野球を始め、湘南では3年春に背番号7ながら投手も務め、神奈川県大会8強。3年夏は背番号1で神奈川大会3回戦で敗れた。東大1年秋にリーグ戦初登板し、2年秋に初勝利。今春、東大投手では8年ぶりのリーグ戦2勝。通算22試合4勝6敗、防御率2.51。1メートル78、84キロ。左投げ左打ち。

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