楽天 嶋と松井裕が被災地訪問 南三陸町で野球教室 充実の表情

[ 2016年12月23日 17:09 ]

 楽天の嶋基宏捕手と松井裕樹投手が23日、東日本大震災で大きく被災した宮城県南三陸町で小中学生約80人を対象に野球教室を行った。遠くへ飛ばす打撃のこつを教えるなど、熱心に指導した嶋は「僕も小さい頃はプロ野球選手に会うのが楽しくて、うれしかった。そういう機会を少しでも増やしていけたら」と活動の継続を誓った。

 2人は約1時間半、子どもたちと体を動かした。目の前で投球を披露した松井裕は「南三陸の子どもたちに笑顔になってほしかった。速い球を投げたい、本塁打を打ちたいと思ってくれたら」と充実した様子だった。

 野球教室を終えた後は、津波で職員ら43人が犠牲になった防災対策庁舎など、震災の爪痕が残る町内を見て回った。南三陸町を訪れるのは3度目という嶋は「復興に向かってはいるけど、すぐには復興できない。震災を知っている選手が少しずつ減っているし、少しでも伝えていきたい」と引き締まった表情で話した。

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2016年12月23日のニュース