山田「光栄」3.5億円!イチロー以来の高卒野手7年目3億到達

[ 2016年12月22日 05:30 ]

年俸3億5000万円で契約を更改し、日の丸を背負う山田
Photo By スポニチ

 ヤクルトの山田哲人内野手(24)が21日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億3000万円増の年俸3億5000万円でサインした。7年目シーズンでの3億円超えは高卒野手ではオリックスのイチロー外野手(43=現マーリンズ)以来で、球団では日本人の歴代最高額となった。来年に向けWBCでの世界一、シーズンでの日本一、個人の目標に3年連続トリプルスリーを宣言。なお、ヤクルトは全選手が契約を更改した。

 史上初めて2年連続トリプルスリーを達成した24歳に最高の評価が与えられた。山田は堂々と契約内容を明かした。「3億5000万円です。いい評価をしてもらい、非常に光栄です」。今季は打率・304、38本塁打、30盗塁をマークし、球団から複数年を提示されたが、単年を選択。13年に1000万円だった年俸は、わずか4年で35倍へと跳ね上がった。

 レジェンドに肩を並べ、憧れの先輩を超えた。7年目シーズンでの3億円到達は、高卒野手でイチロー以来の快挙。また、11年青木宣親(現アストロズ)の3億3000万円を抜き、球団日本人歴代最高額に躍り出た。

 チームの顔として「お金をもらっているし、背番号1もつけさせてもらっている。プレッシャーもあって大変ですが、頑張ります」と表情を引き締めた。交渉の席では小川淳司SDから「特に言うことはない」とお墨付きをもらったが、「早く身を固めろ」とまさかの婚活指令まで飛んだ。

 20日にWBC代表の一部が発表され、日の丸を背負うことが決まった。そして1日遅れでこの日、背番号「1」を受け継ぐなど親交深い青木の出場も決定した。契約更改前には神宮クラブハウスで談笑し「うれしい。一緒に日の丸を背負って戦いたいと思っていた」と声を弾ませた。

 新人だった11年、レギュラーシーズンは未出場ながら大抜てきで出場した中日とのCS以来の共闘となる。「電光掲示板に山田、青木という文字が出る光景が見たいです」と思いをはせた。

 「WBCで世界一になれるようにしたい。シーズンでは優勝。個人としては3年連続トリプルスリーを達成できるように頑張りたいです」

 トリプルスリー男が胸に刻んだ「トリプルの誓い」。まもなく迎える2017年。山田が世界、そして日本の頂を目指す。 (町田 利衣)

続きを表示

この記事のフォト

2016年12月22日のニュース