完全復活近い?ソフトB松坂 黒星も直球に手応え、4回2失点

[ 2016年12月22日 06:30 ]

プエルトリコ・ウインターリーグ ( 2016年12月20日 )

先発し4回2失点だった松坂
Photo By 共同

 昨年8月の右肩手術から完全復活を目指すソフトバンクの松坂が確かな手応えをつかんだ。プエルトリコのウインターリーグ(WL)でカロリナの一員としてプレーしており、20日(日本時間21日)は敵地のサントゥルセ戦で3度目の先発マウンドに上がった。

 4回を6安打2失点、3三振1四球。年内に4度目の先発を最後に武者修行を終える予定だが、チームの首脳陣から年明けのプレーオフに備え“温存策”で4回終了後に交代を命じられるハプニング!?もあった。

 苦笑いするしかなかった。「自分が年内で終わることは前もって伝えてあったはず。少しびっくりしました。(戦力として)期待してくれるのはうれしいんですけど」。試合後にチームのゼネラルマネジャーや監督と改めて話し合い、事なきを得た。首脳陣の勘違いを誘発してしまうぐらい「怪物」が完全復活に近づいた証拠だろう。

 ノーワインドアップから打者の手元で微妙に動くボールを駆使し、右打者の内角を徹底的に攻めた。1点リードの2回に3安打で追い付かれ、3回には犠飛で勝ち越しを許した。チームは1−4で敗れ、黒星がついたものの、感触は悪くない。「ストレートは3試合の中で一番良かった。納得できる形が出てきている。今日は長いイニングいける感覚だった」。

 自身の代名詞であるワインドアップ投法を捨てた取り組みの中で見えてきたものがある。「今は振りかぶっても、こうすればいい形を続けられるだろうという感覚がある」。着実に前進していく感覚が何よりうれしい。「肩、肘の心配なく、自分の思い通りに投げられるのが一番いい」。WLでの先発機会は残り1試合。「自信」という手土産を持って帰るつもりだ。

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2016年12月22日のニュース