高山「新人王翌年3割ゼロ」のジンクス打破へ原点行脚トレ

[ 2016年12月19日 08:32 ]

ミズノ淀屋橋店の一日店長を務める高山は、サービス?で小さなお客さんを抱っこするも、号泣され苦笑いを浮かべる
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 阪神の高山俊外野手(23)が18日、今オフに「ふるさと行脚トレ」を行う考えを明かした。明大や日大三高、中学時代のシニアチームへのあいさつも兼ねてグラウンドでトレーニングに励み、金本監督から厳命されている「打率3割台」を達成するべく、準備していく。この日は大阪市内の「ミズノ大阪店」で一日店長イベントに参加し、ファンとの交流を楽しんだ。

 さらなる成長の糧は、やはり「原点」にある。セ・リーグ新人王という勲章を得て故郷の千葉県に帰省する年末年始。高山はアマチュア時代を過ごした明大、日大三、船橋中央シニアの各グラウンドを行脚して、トレーニングを重ねていく。

 「年末は実家に帰ってのトレーニング。大学や高校、中学のシニアにもあいさつに行くつもりですし、そのときにトレーニングもできれば。具体的にどこでどうというのはないけど、練習できる場所はいっぱいある。家の近くにジムとかもある。ウエートも、もちろん継続していきたい」

 プロ野球選手を目指し白球を追いかけた思い出の地から、プロ2年目をスタートさせる。ルーキーシーズンを振り返ると同時に、新鮮な気持ちで新たな勝負に挑むためには、これ以上ない場所と言えるかもしれない。

 「休む時は休むけど、基本は毎日やるつもりです。(来春)キャンプが怖いですし(笑い)。2月1日に100%でアピールできるように準備したいと思っている」

 金本監督からは、すでに「打率3割到達」を命じられている。球団新人最多安打を更新した今季は134安打で打率・275。レギュラーとして1年間プレーすれば安打数は増えることが予想されるが、打席数もおのずと増える。ミッションをクリアには打数を減らすことも求められる。克服すべき課題を、高山自身も理解している。

 「三振の多さと四球の少なさは反省点。シーズン前半は積極的に振っていったけど、終わってみた時に三振の多さと四球が少なかったのは目に見えている。積極的に打ちに行く姿勢は僕の良いところ。その中でボール球に手が止まればいい」

 今季はゴメス(130個)に次ぐ109三振を喫し、四球は25。チームトップの鳥谷の75と比較しても極端に少ない。

 過去、阪神の新人王野手は4人いるが受賞翌年に打率3割に到達した選手はいない。球界を見れば長野(巨人)が近年ではクリアしたが、極めてハードルは高い。“偉業達成”へ、まずは故郷で英気を養う。(久林 幸平)

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2016年12月19日のニュース