DeNA セ最長身2メートル1の150キロ右腕獲り!山口穴埋めに

[ 2016年12月19日 05:30 ]

DeNAが獲得することがわかった前フィリーズのクライン(AP)
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 DeNAが新外国人として、前フィリーズのフィル・クライン投手(27)を獲得することが18日、分かった。早ければ、19日にも発表される。2メートル1の長身から投げ込む150キロ前後の直球が武器。巨人にFA移籍したエース山口俊投手(29)の穴を埋める先発候補として期待される。19年ぶりのリーグ優勝を目指すラミレスDeNAの今オフの補強がこれで完了した。

 。複数の関係者によると、クラインとの交渉が大詰めを迎えた。今オフ、4人目となる助っ人獲得。球団幹部は「優勝するためには外国人の働きも必要。先発でいい選手がいたら獲るつもりで動いている」と積極的な外国人補強を進め、米国で休暇を過ごしているラミレス監督への朗報となった。

 クラインは身長2メートル1の大型右腕。現時点では巨人のドラフト7位・廖(リャオ)任磊(レンレイ)(台湾・開南大)に並ぶセ・リーグ最長身で角度を生かした150キロ前後の直球が武器だ。ツーシーム、チェンジアップ、スライダーなど変化球も多彩で、今季はメジャーで12試合に登板。3Aでは22試合に登板して、5勝1敗、防御率1・96という好成績を収めた。まだ伸び盛りの27歳で、14年のレンジャーズ時代にはダルビッシュが先発した2試合でリリーフ登板した経験もある。

 今季チーム最多の11勝を挙げた山口が巨人にFA移籍したことで、先発投手補強が急務だった。まず、今季マリナーズ傘下3Aで14勝を挙げたウィーランドを獲得。さらにクラインも獲得し、先発候補の外国人2人で穴を埋める算段だ。現時点で先発ローテーションが確定しているのは井納、石田、今永の3人。残りの3枠を新外国人2人を中心に、久保康、三嶋、砂田、ドラフト1位の浜口(神奈川大)らで争うことになる。

 外国人は先発2枚に加え、抑え候補パットン、三塁手候補シリアコを獲得し、課題のポジションをピンポイントで補強した。14〜15年にレンジャーズで同僚だったクラインとパットンは仲が良く、意思疎通もできている。今季、球団初のCS進出を果たしたラミレス監督は「パワーピッチャーを補強してもらえれば、(今季69勝から目標の)80勝に近づける」と期待していた。そのパワーピッチャーこそが、2メートル1のクライン。「ハマの大巨人」として山口並みの活躍をすれば、19年ぶりの優勝も近づいてくる。

 ◆フィル・クライン 1989年4月30日、米オハイオ州生まれの27歳。ヤングスタウン州立大から11年ドラフト30巡目(全体924番目)でレンジャーズ入りし、14年8月にメジャー初登板。今年6月にウエーバーでフィリーズに移籍した。メジャー通算40試合に登板し、2勝3敗0セーブ、防御率5・50。2メートル1、116キロ。右投げ右打ち。今季年俸は50万9500ドル(約6010万円)。

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2016年12月19日のニュース