大谷 ハワイのパワースポットにお願い 日本一連覇「また来られれば」

[ 2016年12月17日 05:33 ]

パーティーの最後に記念撮影する大谷(後列右から3番目)ら日本ハムナイン        
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 日本ハムの大谷翔平投手(22)がハワイ優勝旅行最終日となった15日(日本時間16日)、日本一連覇へ思いをはせた。初のハワイではマリンスポーツなどを満喫。パワースポットとして有名な「バランスロック」も訪れ、来季への願いも込めた。バカンスを堪能しながら、トレーニングは怠らず、調整に余念はない。16日(日本時間17日)にチームとともに帰国する。

 目の前にワイキキビーチとダイヤモンドヘッドの絶景が広がった。優勝旅行最終日。「シェラトン・ワイキキホテル」で行われた優勝記念パーティーを終え、大谷はナインと満面の笑みで記念撮影に納まった。「楽しかったですね。また(優勝旅行でハワイに)来られれば。それが一番良い」。来年もチームメートと喜びを分かち合いたい。素直な気持ちだった。

 人生初めてのハワイを思い切り満喫した。ドラフト同期の鍵谷、今季新人王の高梨、白村らとマリンスポーツに出掛け、バナナボートやシュノーケリングに挑戦。「きれいでしたね」とエメラルドグリーンの海を存分に堪能した。

 3日目には、ワイキキから車で約1時間の距離にあるハワイ有数のパワースポットにも鍵谷らとともに足を運んだ。サンゴ礁でできた2つの巨大な岩が絶妙なバランスで重なる「バランスロック」。岩の前で願い事をすると、かなうとされ、1メートル93の大谷も岩の下に入り神秘の力を感じた。願い事については「どうなんですかね。分からないです」とかわしたが、来季は将来の道筋が決まるかもしれない大事な一年。チームとして目指すは日本一連覇、そしてその先には今オフに球団から正式に容認されたメジャー挑戦の夢もある。南国のパワースポットは一体、どんな幸運を呼んでくるのだろうか。

 つかの間のバカンスだが、ハワイでも日々のトレーニングは怠らなかった。この日も、夜も更けた優勝記念パーティー後に「今から行きます」と筋力トレーニングに直行。2日目のマリンスポーツも本来は終日のプランだったが、午前中で切り上げ、午後はトレーニングに充てた。来年3月のWBCには侍ジャパンの一員として臨むことが決定的で「実戦が早い分、多少早くは投げると思う。どの程度(量を)投げるかはいろいろと相談しながら」。帰国後は再び、2軍施設がある千葉・鎌ケ谷に自主トレの拠点を置き、トレーニングを再開させる予定だ。

 来季で二刀流5年目を迎える。「バランスロック」のように投打のバランスを整え、大谷が世界一の選手を目指し、再び走り始める。(ホノルル・柳原 直之)

 来季で二刀流5年目を迎える。「バランスロック」のように投打のバランスを整え、大谷が世界一の選手を目指し、再び走り始める。

 ▽バランスロック オアフ島北西部の海に面したカイアカ・ベイ・ビーチ・パークにある。巨大な石灰岩同士が絶妙なバランスで支え合っている。見張り台や、叩いて危険などを知らせる警鐘代わりや、戦勝祈願の場だったとも伝えられる。ハワイの神秘の力・マナが集まるパワースポットとして人気。形からベルロック、またはポハク・ラナイ(現地語で岩のベランダ)とも呼ばれる。世界的にも有名なアイダホ州ビュールの同名の史跡とは別もの。

 ≪大谷のスケジュール≫

12日(米国時間) ホノルル到着後、宿舎のレストランで食事などでリラックス

 13日 午前はマリンスポーツ(バナナボート、シュノーケリングなど)。午後は筋トレ

 14日 バランスロック訪問

 15日 ウエット・アンド・ワイルド・ハワイ(ウオータースライダーが有名な巨大プール)を満喫。夜は優勝記念パーティー。その後、午後9時ごろから筋トレ

 16日(日本時間17日) 帰国

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