オリ伊藤 名古屋に自主トレ“新拠点” 野球ベルトの寺本氏に師事

[ 2016年12月17日 06:51 ]

寺本トレーナー(左)のもと自主トレを行うオリックスの伊藤
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 オリックスの伊藤光捕手(27)が、名古屋市中村区にある「コア・テクノロジー」社の施設で、本格的な自主トレを開始した。球団施設から離れて、同地を自主トレの“新拠点”にする考えで、「自分の目的に応じたトレーニングを考えてもらって、とことんやれる。初動負荷系のメニューを入れて、体幹や下半身を中心にやりたい」と意欲的。来春キャンプまで、みっちりと体を鍛え直すつもりだ。

 伊藤が選んだ理由は、プロ野球選手の専属トレーナーも務めた寺本佑介氏の存在だ。09年から2シーズン、メジャーリーグ公認専属トレーナーとして選手に帯同したこともある腕利き。近くのグラウンドで打撃練習やノックなども受け、その後、同氏のもとでウエートトレに励む。「重たいものを上げることが目的ではないので、地味なメニューですよ。細かいステップを入れたり、バランストレーニングとか」。野球の動きに合ったトレーニング内容で、みっちり汗を流している。

 現在、野球界で寺本氏の名前はじわじわと広まりつつある。同社が製作した野球ベルト「コア・エナジー」は11球団で約50人の選手が愛用。このベルトを装着するだけで、スイングスピードが約3〜7キロもアップするという魔法の逸品だ。「インナーマッスルの収縮力を高め、腹横筋をサポートし、骨盤を立たせる機能があります。ベルトに機能を持たせた唯一のアウターベルトと言っていいのではないでしょうか」(寺本氏)。簡単に言えば、コルセットのベルト版。愛用者には今季のタイトルホルダーや、日本記録を樹立した選手もおり、口コミで広がっているとか。中にはチーム単位で契約を考えている球団もあるといい、伊藤も愛用している1人だ。

 伊藤は入団2年目となった09年に、当時は選手生命絶望的とも言われた椎間板ヘルニアの除去手術を受け、復帰まで1年以上もかかった。現在は支障がないまでに回復したが、腰への負担はプレーヤーとして慎重を期している。特に捕手は立ったり、座ったりの動きが多く、負担増。その伊藤が「つけた瞬間にいい、と分かった」と来季の継続を即決し、正捕手奪還への秘密兵器とした。

 今季のオリックスでは若月が台頭したが、伊藤も「もう一度レギュラーを獲る」と心に秘めている。そのためにも、オフは集中して練習したい思いがあり、新拠点を模索していたという。中村区と言えば、豊臣秀吉生誕の地としても有名だが、オリックスの天下獲りを目指し、伊藤も鍛錬している。

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2016年12月17日のニュース