上原 カブス決め手はビデオレターと背番号19「僕の中で響いた」

[ 2016年12月16日 05:30 ]

ピース・綾部にボールを投げ込む上原
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 カブスと1年契約を結んだ上原浩治投手(41)が15日、シカゴから帰国し、背番号19を背負うことを明らかにした。来季はプロ19年目で同背番は巨人時代から19年連続となった。カ軍からも入団が正式発表され、年俸は600万ドル(約7億800万円)。他球団からより条件のいいオファーもあったが、優勝を狙えるチームを選択し、球団首脳からのビデオレターが移籍先を決断させた。

 愛着のある背番号19。くしくも、来季は日米通算でプロ19年目となる上原は「(19番で)いいよと言われました。行くところ、行くところ、いつも空いているんですよね」と納得の表情でうなずいた。ちなみにメジャー通算勝利数も19である。

 カブスで今季19番をつけていた捕手フェデロウィッツはFAとなり、ジャイアンツへ移籍した。巨人1年目の99年から、オリオールズ、レンジャーズ、レッドソックスと移り、これで日米5チーム目。この日は都内でアンバサダーを務める高級時計ゼニスの上原モデル発表会に出席したが、その新作にも慣れ親しんだ「19」が至るところにちりばめられていた。

 1年契約で年俸は600万ドル。関係者によると、他球団からはより条件のいいオファーも届いていたという。「僕も先が長くないので。とにかく優勝したい。優勝が狙えるチームという意味では、今年のチャンピオンですから」と今季108年ぶりの世界一に輝いたカ軍入りの決断理由を説明。さらに球団首脳が強く上原の必要性を訴えかけるビデオレターも届いたそうで「それが僕の中で響きましたね。初めてのことでしたし、そういうチームから必要とされている」と付け加えた。

 新天地では、ロイヤルズから加入した抑えのデービスにつなぐセットアッパーの役割を期待されている。上原は13年、デービスは15年のワールドシリーズ胴上げ投手。守護神だったチャプマンはヤンキースへ移籍したが、経験豊富な2人の世界一クローザーは頼もしい限り。来季も優勝候補の大本命に推されている。

 「どこのチームであれ、全力投球が自分のモットー。それしかないです」と来季開幕時には42歳となる右腕。タテジマの19番に袖を通し、2個目のチャンピオンリングを目指す。 (後藤 茂樹)

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