誠也 4400万円増!神ってる卒業?神域10割宣言「リアルです」

[ 2016年12月15日 05:30 ]

4400万円増の年俸6000万円で契約を更改した鈴木は、決めセリフ「最高で〜す!!」
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 今季大ブレークを遂げた広島・鈴木誠也外野手(22)が14日、広島市の球団事務所で契約交渉に臨み、4400万円アップの年俸6000万円でサインした。「僕が思っている以上の評価をしてもらいました」。275%のアップ率は、今オフでは現時点で阪神・原口の358%に次いで12球団2番目の数字。広島の高卒5年目選手としては11年の前田健の1億2000万円、94年の前田智の8500万円に次いで3位の高給となった。

 神がかり的な活躍を緒方監督が称えた言葉「神ってる」が、今年の流行語大賞に。浸透したフレーズによる知名度アップ自体は喜びながらも、来年は“本人の力を超えた働き”のニュアンスを帯びる代名詞からの脱却を狙っている。新たに冠にしたいのは「ミスター・パーフェクト」だ。

 来季目標の数字を聞かれると「打率10割、200本塁打、1000打点くらいです」と答えた。真顔で、大まじめに答えていた。「リアルです。僕自身、もっと上を目指しているので…」。

 打率・335、29本塁打、95打点を記録しても満足はしない。シーズン中から「打率10割」への憧れを口にする。完璧主義で、一つ一つの凡退への悔しがり方は激しい。鬼気迫る表情でベンチに戻る姿は、選手からも「怖い」と声が上がる。「一打席一打席、もったいない打席にはしたくないので」。約3回に1回の安打率は評価される数字だが、2度の凡退が気にくわないという。

 来季の大目標は「やっぱり日本一」。日本シリーズでは打率・222、0本塁打、2打点と本来の力を発揮できなかった。凡打は一つもいらない。(柳澤 元紀)

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2016年12月15日のニュース