虎来季ローテは「相性重視」変則ローテも辞さず

[ 2016年12月13日 05:30 ]

 巻き返しを狙う来季は対戦成績も重視する。阪神の香田勲男投手コーチ(51)が12日、来季は他チームとの相性を考慮して先発ローテーションを組む方針を明かした。

 「(今季は)あまり固定観念を持たずに臨まない、ということをしていたんですが…。相性というのは当然ね。来年、そういうものも踏まえながらローテーションを組むことも必要でしょう」

 今季を振り返り、来季の先発ローテは総合的な要素を踏まえて決断することを明かした。いわば「相性ローテ」。今季は先発陣の調整を優先し、他球団との相性に左右されず、基本的には中6日などで回るローテ順の形を崩さなかった。しかし、他球団との相性の良し悪しが如実に表れ、再考に至った。

 例えば今季、開幕投手を務めたメッセンジャーは広島相手に苦手意識を露呈した。昨季、広島戦には3試合に先発して、3敗を喫して防御率も5.82。この数字通り、今季の対戦成績も3試合に先発して1勝1敗ながら、防御率は12.46と散々だった。

 「(相性は)昨年まであったところもあるし、今年出たところもある」

 目に見えない意識が、数字に反映されたことは明確だった。その反省点を踏まえて来季は「相性ローテ」を導入することを検討。より勝利が求められる金本阪神2年目へ向けて、変則ローテも辞さない。 (山本 浩之)

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2016年12月13日のニュース