【キヨシスタイル】巨人“執念”補強は当然 育てるのは時間がかかる

[ 2016年12月13日 07:45 ]

高橋監督(中央)の期待に応え、巨人での活躍を誓う山口(左)と森福
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 巨人がどんだけ?という補強をしている。トレードで先発の吉川光夫、FAでは先発の山口俊と中継ぎの森福允彦だけじゃなく、外野手の陽岱鋼(ヨウダイカン)も決まりらしい。外国人も内野手のケーシー・マギーに加え、164キロの剛球を投げるっていう抑え候補のアークメイデス・カミネロを獲るという。

 「また金で…」と眉をひそめている人もいるけど、私はありだと思っている。今年残念な結果に終わったチームが補強するのは当然。生え抜きの選手を育てながら勝つのが理想だけど、育てるのは時間がかかる。DeNAの監督をやらせてもらってよく分かった。

 ファンが黙って見守ってくれるチームならまだしも、巨人は常勝を求められているチーム。今季2位とはいえ、優勝した広島に17・5ゲーム差つけられての2年連続V逸ときたら動くしかない。思い切った大補強、チャレンジには来年こそ絶対優勝するという執念がにじんでいる。

 ただ由伸監督はやりにくいかもしれないな。勝って当たり前というような選手を集めても、使える選手には限りがある。マギーを三塁に入れたら一塁は阿部慎之助と村田修一の併用?カミネロを抑えにしたら沢村は?マイコラス、マシソン、ギャレット、クルーズが残っていて、外国人枠の問題もある。どんな布陣で来年の開幕を迎えるか。お手並み拝見だ。

 トレードには「出される」という負のイメージがあった。FA行使にも2002年オフ、メジャー挑戦を決めて巨人から宣言した松井秀喜が「何を言っても裏切り者と思われるかもしれませんが…」と話したように、選手に後ろめたさを感じさせるところがあった。

 でも、トレードは求められて新しい球団に行くわけだし、FAは頑張った選手だけに与えられる権利。プロである以上、自分をより高く評価してくれる球団に胸を張って行けばいい。

 今やトレードもFA移籍もポジティブに捉えるべき時代。選手が動けば、お金が動く。ファンにとっては楽しみが増える。球界の活性化につながるのよ。故郷・仙台に戻って楽天に入った岸孝之、人気球団の阪神で勝負する糸井嘉男…。いいFAだったと言われるように、みんな頑張れ! (スポニチ本誌評論家・中畑 清)

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