金子悔しい7勝 5億円に見合う働きを「2桁以上は当たり前」

[ 2016年12月13日 05:30 ]

レンズのない眼鏡に手をやる金子
Photo By スポニチ

 オリックスの金子千尋投手(33)が12日、ほっともっと神戸で契約交渉を行い、現状維持の年俸5億円で更改した。年俸6億円だった広島・黒田が引退したことで、現時点では球界最高となったが、今季は自身初の負け越しという屈辱を味わった。それだけに、来季こそ、球界最高年俸選手にふさわしい活躍を見せることを誓った。

 球界最高額の年俸5億円で契約更改した金子に、その喜びはなかった。12年目で初の屈辱を味わった今季を振り返り、エースの役目を果たせなかった悔しさが、胸の内から、あふれ出た。

 「(最高年俸について)聞かれると思っていたけど、僕はそこを気にして、やっていないので気の利いたコメントは用意していません。(自身初の負け越しが)本当に悔しかった。何年か後に(記録を)見返した時でも気になると思うので」

 4年契約の2年目となった今季、極度の不振にあえいだ。6月には右肩痛で戦線離脱。「ここまで成績を残せなかった経験はない。正直、苦しいシーズンでした」。7勝9敗、防御率3・83と低迷。来季に向け「2桁以上は当たり前で、それ以上が求められる。開幕から100%で行けるように」と雪辱を期す。

 かつてのチームメートを斬り伏せて、復活の足がかりとする。阪神へFA移籍した糸井との通算対戦成績は、08年から11年までの4シーズンで、35打数7安打、1本塁打、打率・200、9奪三振と好相性。オープン戦では3月14日(京セラドーム)など4試合が組まれており、「オープン戦ですし、手の内を隠すことはない。真っ向勝負です」と宣言した。

 世相の後押しも受ける。この日、発表された「今年の漢字」に、くしくも「金」が選ばれた。自身の名前と時事ネタをひっかけ「来年は“子”が選ばれる年にしたいですね」。絶対エースが球界最高年俸に見合う活躍を見せつける。(湯澤 涼)

続きを表示

2016年12月13日のニュース