荒川氏告別式に300人参列、黒江氏が弔辞「天国から見守ってください」

[ 2016年12月11日 18:11 ]

荒川博氏告別式で門弟代表として弔辞を読む黒江透修氏
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 巨人の元打撃コーチで、4日に心不全のために86歳で死去した荒川博(あらかわ・ひろし)氏の告別式が11日、東京都中野区の「宝仙寺」でしめやかに営まれた。

 葬儀には約300人が参列。巨人のV9時代に活躍し、荒川氏の愛弟子だった黒江透修氏(77)が弔辞を読み「門下生を代表してお礼を述べたい」と感謝の思いを口にした。現役時代の試合後。遠征先のホテルでバットを振り込んでいて、指から血がしたたり落ちた際には「なあクロ、指が一本ぐらいなくなっても、(野球が)うまくなったらいいよな」と言われたという。「汗と涙とともにバットを振り続けた」と黒江氏。オフにも一日も休まずに荒川氏の自宅に日参したエピソードを明かし、「荒川さんの跡取りとして、命ある限り頑張っていきたい。天国から見守っていてください」と声を詰まらせながら語りかけた。

 荒川氏との猛特訓で一本足打法を完成させたソフトバンク球団会長の王貞治氏(76)は、前日の通夜と合わせて葬儀委員長を務めた。出棺の前には参列者の前で「荒川さんは大変強烈な個性の持ち主で、大変な自信家。人間的な魅力が多くの人とのご縁をつなげてきたと思う」などとあいさつした。

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