広島・野村 糸井に敬意も「自分が戦うのは一人ではない」

[ 2016年12月11日 08:41 ]

トークショーを行う石原(左)と野村
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 来季の開幕投手に意欲を示す広島・野村祐輔投手(27)が10日、広島市内の映画館で行われたトークショーに石原とともに出演。3月31日からの開幕カードで対戦する阪神にFA加入した糸井に対しては「完全無視」を決め込んだ。

 「自分が戦うのは一人ではない。個人的な対戦というよりチームとの対戦」

 最多勝と勝率1位のリーグ2冠に輝き、てんぐになったわけでは決してない。糸井に対し「すごいバッター。走攻守がそろっている。球界を代表する打者」と敬意を表したが、猛虎打線の中では一打者にかわりはない。糸井とは最近2年間は対戦経験はないが、通算14打数3安打(被打率・214)と抑えており、特別に意識する必要もないという考えだろう。

 緒方監督が「競争」を明言している開幕投手にも意欲的だ。阪神戦は通算3勝6敗だが、今季は1戦1勝。過度な苦手意識はなく、連覇に向けたスタートダッシュにも期待が持てる。「そこを任せていただけるチャンスがあるなら目指すべき場所」と、今季の開幕投手を務めたジョンソンにも宣戦布告した。

 もちろん、「開幕戦だけでなく1年間戦う体をつくることを意識したい」と来季も今季同様、年間を通しての活躍を目指す。その先には今季かなわなかった本拠地での胴上げを実現したい思いがある。「マツダ(スタジアム)で(監督の)胴上げがしたい」。優勝決定試合となった9月10日の巨人戦は東京ドームだった。地元ファンの前での優勝を目指し、野村は1年間を戦う覚悟だ。 (柳澤 元紀)

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2016年12月11日のニュース