石崎 虎の番長や!秘蔵“番長語録”同じメンタルトレーナーから入手

[ 2016年12月10日 09:40 ]

アジア・ウインターリーグ ( 2016年12月9日    台中インターコンチネンタル球場 )

<NPBイースタン選抜・NPBウエスタン選抜>9回から登板し、3者連続三振と好投した石崎
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 台湾でのアジア・ウインターリーグに参加中の阪神・石崎剛投手(26)が「猛虎の番長」化計画を明かした。今季限りで現役を退いた前DeNAの三浦大輔氏(42)が師事したメンタルトレーナーと帰国後に面談を予定。秘蔵の“番長語録”に触れることで精神面での強化を期した。9日のイースタン選抜戦(台中インターコンチネンタル球場)では9回から登板して3者連続三振で3セーブ目を挙げる圧巻の投球。来季3年目の飛躍へ心技体すべて準備を進めていた。

 石崎が求めた道しるべは「ハマの番長」で親しまれた前DeNA・三浦大輔氏の精神論だった。今季限りで25年間のプロ野球人生に終止符を打ち、通算172勝を挙げた大先輩が現役時代に師事したメンタルトレーナーの門をたたき、“番長イズム”を吸収していくことを決めた。

 「野球のレベルアップを図るためには心の部分の強さも成長させたい。そういう部分は先輩や一流選手から学ぶ所がたくさんある。三浦さんをはじめ、先輩方がどういう考え方で野球に取り組んでいるかを聞くだけでも、とても勉強になる。自分も試合の勝負どころを任せてもらえるようになりたい」

 トレーナーとの出会いのきっかけは今季の開幕前。アマチュア時代からの知人の紹介を通じて出会い、春季キャンプ中に対面した。「少しだけ話しただけだけど、かなり考えが変わった部分もある。個人的には直球のスピードの捉え方。何で自分は速さを求めるのかとか、そういう根本の部分の話が興味深かった」。限られた時間での前回レクチャーに対して帰国後に予定する次回は一定の面談時間が設けられた。

 その際には秘蔵する“番長語録”に触れることも決定。登板前にモチベーションを高めていく様子やシーズンを振り返った反省など三浦氏がトレーナーに語った内容が記録として残されていて、一言一言を金言として胸に刻む考えだ。

 「もちろん、メンタルの前に技術が大前提。福原さん(ファーム育成コーチ)も言っていたけれど、メンタル部分ばかりが先行になってはダメ。試合に出てまず1人目を抑えられたことを『よしっ』て自信にしている。結果が気持ちを物語っているようにしたい」

 9日のイースタン選抜戦では2点優勢の9回から登板。圧巻の3者連続三振でリーグ最多の3セーブ目を挙げた。「直球がブルペンであまり良くなかった分、スライダーなどを織り交ぜながら。(スライダーは)来年勝負球としても使えるように、いろいろ試行錯誤してやってます」。同リーグでは7試合目の登板で通算7回無失点の好成績。「しっかり打者と勝負できている」と納得の表情を浮かべた。

 3年目の来季はセットアッパー候補の一人に挙げられる期待の存在。「この台湾で、来年につながるものを一つでも多く見つけたい」。飛躍への土台を築く冬になりそうだ。

 ≪ハマの番長アラカルト≫

 ☆25年連続シーズン1軍出場 プロ野球4位タイで、他球団への移籍を経ずに続けたのは三浦と山本昌の2人のみ。

 ☆23年連続シーズン勝利 工藤公康、山本昌と並びプロ野球最長。

 ☆24年連続シーズン安打 プロ野球4位タイで、投手としては歴代最長。今年8月22日に「プロ野球投手による安打最多連続年数」としてギネス世界記録に認定された。

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